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「システムを新しく作ったが、もっとこうだったら使いやすそう」「新しい機能を追加して、さらに便利にシステムを活用したい」このようなことを考えた時に検討するのが、システム改修についてです。

そこでこの記事では、システム開発会社から見たシステム改修の流れとポイントを解説していきます。この記事で得られる情報は以下の通りです。

  • システム改修とはどのようなものなのか
  • システム改修を行うタイミングはどのようなときか
  • システム改修を行う流れ
  • システム改修をするか、新規システム開発をするかの判断材料
  • システム改修を依頼する際のポイント

この記事がお役に立ちましたら幸いです。

システム開発や保守・運用でお困りの方はこちらからお問い合わせください。

システム改修とは

既存の構築済みのシステムの改修を行うことです。主に、現行のシステムを今よりも使いやすくすることを目的とします。

システムに新しい機能を追加するケースと、すでにある機能を修正するケースの2パターンがあります。システム改修は、使い慣れたシステムを引き続き、より使いやすい状態にして利用できるというメリットがあります。

システム改修を実施するにはプログラムのソースコードが必要です。また、システム改修を進めるには対象のシステムの仕様を理解している必要があるため、原則的にはシステムを作成した会社が行うのが王道です。

何らかの事情により、システムを作成した会社が改修を実施できない場合は、他のシステム開発会社で現状の把握を行うためにシステムの解析から実施する必要があります。(詳しくは後述の「システム改修依頼のポイント」で解説します。)

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システム改修のタイミング

システム改修を行うタイミングはいくつか考えられます。

  • 法令改正などの外的要因で改修を実施する
  • サーバーOSやミドルウェアのサポート終了に伴い改修が必要になる
  • システムの機能に問題があり改修が必要になる
  • さらなる業務改善、売上アップを目的に実施する

法令改正などの外的要因で改修を実施するパターン

消費税や軽減税率の改定、新しい元号などが代表的ですが、業界に関する法令が変わったときなども該当します。システムを改修して対応するか、運用で回避するかといった判断になります。

法改正に対応することは法令順守の上で必須となりますので、改正することがわかった段階ですぐにシステム開発会社と打ち合わせを開始します。

サーバーOSやミドルウェアのサポート終了に伴い改修が必要になるパターン

サーバーOSやミドルウェアは、システムを構築する土台となるものです。これらは利用者が快適に使用できるように、最新のセキュリティプログラムや機能追加といったサポートが随時提供されます。

※サーバーOS…Windows Serverなど、サーバー専用に開発されたOS
※ミドルウェア…PHP、Java、MySQLなど、処理を行うアプリケーションと制御をするOSとの間に存在するソフトウェア

サポートの期間は決まっており、サポートが終了してもシステムやWebサイトの利用は引き続き行えます。しかし、以下のようなリスクがあります。

  • セキュリティアップデートがなくなるため、セキュリティが脆弱になる
  • サーバーOSやミドルウェアに不具合があっても直してくれない
  • ソフトウェア、アプリケーションが動かなくなる可能性がある

特に企業の場合、業務システムが動かなくなってしまうと深刻な問題となるため、サポート終了時はリスク回避のために新しいバージョンにアップデートをする必要があります。新しいバージョンにするとシステムがうまく動かないなど影響が出る可能性があり、そのときは改修が必要になります。

保守を契約している場合は、担当しているシステム業者から案内や提案がありますが、保守を契約していない場合は自分たちで管理しなければなりません。

専門的な内容となりますので、自社で対応できない場合は保守を担当する業者を探してください。この対応によりプログラムを修正する必要がある場合があります。(修正を行わなくて済む場合もあります。)

システムの機能に問題があり改修が必要になるパターン

  • システムの動きがおそい
  • 不具合だらけで業務効率が悪い
  • 使いにくく、業務効率が悪い

などの状態です。動きがおそい場合や不具合は、そのシステムを作成した会社の保守で賄える場合があります。初期開発を行ったシステム会社との契約で、どこまで対応してもらえるか確認を行います。

使い勝手については、業務である程度の期間利用してみて初めて気が付く改善点である場合が多い傾向にあります。こちらについてはシステム開発会社に相談し、改善の提案を求めてください。

さらなる業務改善、売上アップを目的に実施するパターン

初期開発では予算不足で見送った機能など、機能が充実すればもっとシステムの効果を引き出せそうと感じている状態です。システムの2次開発を行い機能追加をするパターンです。

こちらは実現のための費用と実現後の効果に着目し、効果が得られる(ペイできる)のであれば、原則実施が望ましいです。まずはシステム会社に改修費用を見積もってもらいましょう。

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システム改修の流れ

システム改修は以下のようにすすんでいきます。

  • 改修目的と要件の定義
  • 仕様検討
  • 影響範囲調査
  • システム改修実施
  • テスト実施
  • 検収

システム改修と新規システム開発は、行うことはほぼ同じといえます。システム改修の導入部分は、新規システム開発と同じように要件定義からすすんでいきます。

新規システム開発との違いは、プログラムの一部を変更することによって他の画面や機能に影響が出るか(不具合などが起きないか)を調べる「影響範囲調査」と「影響範囲箇所のテスト」を行うことが挙げられます。詳しく見ていきましょう。

改修目的と要件の定義

まず最初に、システム開発会社と共同で改修の目的をはっきりさせ、要件を定めます。

新しく1からシステム作成し運用をしていると、必ず

  • この機能はこうしたほうが使いやすい
  • こんな機能があればよかった
  • 実際は使わない機能があった

などといった課題点が現れます。これらをお客様とシステム開発会社でディスカッションし、要件をまとめていきます。

仕様検討

要件を実現するための具体的な対応内容をシステム会社が作成し、提案します。発注者側では要望を満たすかどうかチェックします。

影響範囲調査

要件と仕様が固まったら、システム開発会社にて改修によるシステム全体への影響があるかを調査します。同時に、影響範囲(改修によりどのくらいの画面数や機能数に影響があるか)を調べます。

新しく機能を追加する場合の影響範囲は小さく済む傾向にあります。しかし、プログラムの基幹部分となる部分のコード(すでに動いているコード)の変更を行うと、そのコードによって動いている機能が多数存在するため、影響範囲は大きくなります。思いもよらない部分に影響が及ぶこともあります。

例えば「今まではメールアドレス・電話・名前だけを登録していた会員登録機能に、さらに生年月日・住所も登録できるようにしたい」という軽微な機能追加をする場合、この機能追加をした時の具体的な影響範囲は、以下のようになります。

  • 会員が生年月日を登録できるように新たな入力欄を作らなくてはならない
  • 会員が住所を登録できるように新たな入力欄を作らなくてはならない
  • 会員が登録した情報を確認できる画面が必要
  • 会員ではなくシステムの管理者が入力情報を確認できるようにしなくてはならない ……など

また、OS・ミドルウェアの大規模なアップデートによる改修の場合は、システム全体のプログラムを書き換えなくてはならないこともあります。

プログラムのどの部分に修正・追加をしたことでどの画面に影響があるのかをシステム開発会社で調べ、改修費用の見積もり算出をしていきます。

システム改修実施

システム会社にて実際にシステムを改修します。

テスト実施

改修を行った場合のテストは、改修箇所のテストと、影響範囲の規模に応じた退行テストを実施します。

改修箇所のテスト

システム開発会社にて改修箇所を中心にテストを実施します。改修箇所が仕様通りに動くか、品質を満たしているかをチェックします。

影響範囲の規模に応じた退行テスト

事前に洗い出した影響範囲についてのテストを実施します。影響範囲がシステム全体に及ぶ場合、システム全体の退行テスト(リグレッションテスト)を実施します。

退行テスト(リグレッションテスト)とは、プログラムの一部を変更したことによって他の範囲に不具合が出ていないかを確認する作業です。今までは使えていたのに使えなくなってしまった機能がないか、エラーが出る機能がないかなどを退行テストを行ってチェックします。

例えばサーバーOSのアップデートによりシステム全体に及ぶような規模の改修を行った場合は、システム全体をテストして不具合の出る機能がないか、使えなくなっている機能はないか確認をします。

システム開発会社側は、影響範囲を確認する段階でこの全体をテストする分の工数も見積もりしなくてはなりません。

検収

発注者側で要求した要件、仕様が満たされているかチェックします。

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改修か、新規開発するかの分かれ目

システムの改修をするのならば、いっそ新しく作り直すか悩まれることもあるかと思います。ここでは、改修か新規開発か悩まれた時にチェックしたいポイントをまとめました。

費用対効果

前述の「さらなる業務改善、売上アップを目的に実施するパターン」で記載したとおり、費用対効果が重要です。

運用中に出てきた改善点は「やったほうがいいか?」であれば、ほぼすべて「やったほうがいい」内容になります。そのため、判断ポイントは改善によりどの程度の改善幅が期待できるかになります。

リードタイム

新規開発する場合はシステム全体を作り直すため、たいていの場合は既存のシステムに機能を追加するよりも時間がかかります。ただし、既存のシステムの作りが悪すぎると逆転することもまれにあります。問題点が多すぎる場合は、作り直した方が早いことがあります。

時間の見積もりは自社だけでは判断するのが難しいため、まずは既存システムをシステム開発会社に見てもらって、改修するか新しく作り直すかの提案をもらってもよいでしょう。

今後のシステムの利用予定期間

導入したばかりであと5年は最低利用する予定である場合、基本的には既存のシステムを改修するべきでしょう。

向こう1年以内に廃止が決まっており、既存システムを直さなくても運用でカバーできる場合はあきらめて、その予算を新しいシステム開発に投資するべきでしょう。

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システム改修依頼のポイント

システム改修の依頼は原則的にシステムの仕様も自社の業務の理解がある、既存システムを開発した会社を選ぶのが王道です。既存システム開発会社の対応や費用感に満足している、特に不満がない場合は変える必要はありません。

既存システム開発会社がなくなってしまった、対応に不満があるなどの理由で、依頼できない・したくない場合は別の会社を検討してもよいでしょう。この場合、他社のシステムの保守を引き継げる能力のある会社に保守の移管を依頼します。

ただし、既存システムの解析を必ず行う必要があるため、「解析費用」が発生します。既存システムの解析はシステムの仕様を把握し、障害などの問題が起きた際に迅速に対応できるようにするために行います。

保守の移管については以下の記事で詳しく説明しています。

他社のシステムの保守・改修を行うには、新規開発とは違う労力と高い技術力が必要となるため、対応しているシステム開発会社は多くはありません。アクシアでは他社のシステムの保守移管・改修に対応しており、多くの実績があります。今お使いのシステムの改修や、保守の引き継ぎについてお困りの際はぜひご相談ください。

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システム改修の流れとポイント・まとめ

システム改修はより使いやすくするための機能修正・機能追加がメインとなりますが、法改正やサーバーOS、ミドルウェアのサポート終了など外的な要因から改修を行う場合もあります。

繰り返しになりますが、より使いやすくするための機能修正・機能追加を行うときは、費用対効果が見合うかどうかを考えた上で改修を行うことが重要です。明確な目的と要件を持ってシステム改修をすることで、システムを十二分に活用し、成果を出すことができます。

この記事がシステム改修を行う際のヒントになりましたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。