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APIは、今やシステム開発やアプリ開発には欠かせないものです。業務の中でも耳にすることがあるのではないでしょうか。

APIという言葉は知っていても、そもそもどういう意味なのか?WebAPIなんて言葉もあるけれど、何が違うのか?連携をすることでどのようなことができるのか?を知っている方は意外と多くありません。

そこでこの記事では、APIの言葉の意味とAPI連携について、なるべく難しい言葉を使わずに紹介します。この記事で得られる情報は以下の通りです。

  • APIとはどのようなものなのか
  • WebAPIとは?
  • CSV連携とAPI連携の違い
  • API連携をおこなうメリット・デメリット
  • API連携はどのようなシーンで使われているか、身近な使用例
  • API連携の実装の流れ
  • API連携を行う際のポイント

この記事がお役に立ちましたら幸いです。

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1.APIとは?

APIとは、「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略称です。

Wikipediaによると、広義では「ソフトウェアコンポーネント同士が互いに情報をやりとりするのに使用するインタフェースの仕様」、狭義では「各種システムやサービス(ハードウェア、OS、ミドルウェアおよびWebサービス等)を利用するアプリケーションソフトウェアを開発・プログラミングするためのインタフェース」である、と説明されています。

と言われても、この説明だけですぐにわかる方はとても少ないかと思います。まず、インターフェースとはなんでしょうか。

インターフェースは直訳すると境界面や接点のことを指し、IT用語としては「異なる2つのものを繋ぐ部分」という意味で使われています。身近なところで使われるインターフェースとして、

  • 人間とコンピューターを繋ぐもの…キーボードやマウス、ディスプレイ(グラフィカルユーザーインターフェース)
  • 機械と機械を繋ぐもの…USBやHDMI(ハードウェアインターフェース)

などが挙げられます。

つまり、ソフトウェア同士やアプリケーション同士、プログラム同士を繋ぐものがAPIです。

APIはソフトウェアやアプリケーションなどの一部を外部に向けて公開することにより、外部とやりとりする窓口を作ります。窓口を作ることにより、異なるソフトウェアとやりとりすることができます。

ソフトウェア同士を繋ぐことによって、異なるソフトウェア間で認証機能を共有したり、データを共有したりなど機能性を拡張させることができ、より便利にソフトウェアを使うことができます。

Web APIとは?

Webサービスがアプリ開発者向けに公開している機能のこと(HTTPプロトコルを用いて実現するAPI)を「Web API」と呼びます。SNSなどのWebサービスで使用されているものは、多くがWeb APIに分類されます。

もともとAPIは、OSがアプリケーションソフト向けに提供していた機能を指していましたが、現在ではWebAPIのことも含めてAPIと呼ばれることが多いです。

Web上に公開されており、使いたい機能をAPIを通して呼び出すだけで使うことができます。「Google」「Twitter」「YouTube」など、身近なところでもよく使われ、さまざまなアプリケーションに実装されています。

API連携とは?

APIを通して機能を連携することを「API連携」といいます。「自らのソフトウェアやWebサービスに、ほかのソフトウェアやWebサービスの機能を埋め込む」ということです。

よくある例として、会社や店舗の位置情報をWebサイトで表示したい場合、GoogleマップAPIを利用すると地図をWebサイトに埋め込むことができます。また、こちら側で何もせずとも自動で最新の地図情報を反映させることが可能です。

API連携を行うことで、ゼロからプログラムを組むことなくソフトウェアの機能を拡張できます。

CSV連携との違い

異なるソフトウェア間でデータをやりとりする方法として、API連携のほかにCSV連携があります。

CSV(Comma Separated Values)の名前のとおり「カンマで区切られたデータ」という意味があり、互換性の高いCSV形式のファイルをダウンロードし、他のソフトウェアにアップロードすることでデータのやりとりができます。

情報やデータの数値が正確であることがCSV連携のメリットですが、ファイルのダウンロードとアップロードは手作業で行わなくてはいけません。

API連携は、自動でデータを連携することが可能です。ソフトウェアとソフトウェアをAPIで繋げることによって、データのやりとりを自動登録でき、より便利に活用することができます。

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2.API連携のメリット・デメリット

API連携を行うと、多くのメリットが受けられます。具体的なメリットと、覚えておきたいデメリットをそれぞれ紹介します。

メリット

メリットとしては、

  • 業務効率化に繋がる
  • 開発コストの削減
  • セキュリティの向上

などが挙げられます。詳しくみていきましょう。

自動登録されるため、最新の情報を確認・共有できる

前述したように、データのやり取りが自動登録されるため大きく手間を省くことができます。都度新しい情報に手動更新する手間が省けるほか、間違えて一つ前のデータを共有してしまい、誤った情報が登録されてしまうなどのミスを減らすことができます。

利便性が高くなる

データ入力作業や手間のかかる作業がAPI連携によって自動化され、ミスがなくなり、業務のスピードアップに繋がります。

例えば金融機関が公開しているAPIを会計システムに連携すると、口座の取引情報を同期できたり、利用状況を自動仕分けすることができます。さまざまな業界のサービスと連携することにより、手間をかけず効率的に業務をすすめることが可能です。

開発工数、開発コストを抑えられる

ゼロからプログラムを組むとなると、膨大な時間がかかります。しかし、公開されているAPIを連携して活用することで大幅に開発工数を削減することができます。

システムやサービスの質の向上

開発工数やコストを抑えることによってできたリソースを活用し、より質の良いシステムやサービスを構築することに注力することができます。

セキュリティの向上

例えばECサイトを構築する際、会員登録機能を自社で構築するよりも、Facebook、Twitter、Googleなどをログイン認証システムを活用する方がセキュリティが強固です。

会員側にとってもメリットがあります。大きな会社のセキュリティが使われているという安心感と、新しい会員登録をせずに済むという利便性を提供することができます。

デメリット

デメリットとしては以下の2つが挙げられます。

  • API提供会社が仕様変更や提供停止をする可能性がある
  • APIの呼び出し回数に制限がかかることがある

APIを利用する際は、このようなデメリットを理解した上で利用する必要があります。これらのデメリットがどのように影響するのか、解説します。

APIを提供している企業が仕様変更や提供停止をする可能性がある

API連携に頼りすぎてしまうと、APIを公開している提供企業が仕様変更や提供停止をした際に、自社のソフトウェアやWebサービスにも不具合が生じる可能性があります。

また、API連携先のサーバーで障害が発生してしまった場合、連携に失敗してしまいデータが正確に取得できない可能性もあります。

API提供先に不具合が発生したときの対処方法を明確にしておく、APIに頼りすぎないようにする、などの対策が必要です。

APIの呼び出し回数に制限がかかることがある

「APIの呼び出し」とは、埋め込んでいるAPIを通じてAPI提供側サービスの機能を使うことを指します。例えばFacebookの場合、APIを呼び出すことでFacebookへのログインができたり、Facebookの投稿やタイムラインを取得して自社のWebサイトに表示させたり、いいねの数やシェア件数を取得して表示させたりすることができます。

このAPIを呼び出す回数(コール数)には、1日○回や1時間に○回などという制限があります。呼び出し回数を超えてしまい制限がかかると、エラーが返ってきて一定時間データの取得ができなくなります。

FacebookでAPI呼出し制限がかかった場合は、ログインに失敗する、投稿やタイムラインが見れなくなる、いいねやシェアの件数が0件になる、などの事態が起こってしまいます。

このため、APIの呼び出し回数が上限に達しないように気を付ける必要があります。

特にFacebookの取得APIは制限が厳しいため注意が必要です。ページを表示させるたびにAPIを呼び出してFacebookのデータを取りに行ってしまうと、すぐ上限に達してしまうため、上限に達しないようにデータを取りにいく回数を減らすなどの処理を入れることで解決します。

具体的には、キャッシュ(一回取得したデータを再利用する)を持たせて一定時間に決まった回数までしか呼び出さないようにする処理を入れる、などの対策を行います。

昔は制限がありませんでしたが、現在は制限をかけるのは当たり前になっています。API提供側が無制限に呼び出されると、無制限にシステムに負荷がかかってしまうためです。

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3.API連携の活用事例

APIは身近なところで活用されています。代表的な例をいくつか紹介します。

Google

Googleマップ、メール、スプレッドシート、連絡先、カレンダー、Googleドライブなど、さまざまな機能のAPIを公開しています。

SNSのAPI連携

Twitter、Facebook、Instagram、LINEなど、多くのSNSでAPIが公開されています。APIを活用したログイン認証、同時投稿、連動した商品の紹介、集客など多くの目的で活用することができます。

電子決済

Amazon Pay、LINE Pay、楽天ペイなど、電子決済のAPIを活用することでクレジットカード情報を1から入力する必要がなくなります。決済処理のプログラムを1から作らなくて済み、利用者側にも利便性の向上や安心感を提供できるというメリットがあります。

業務システム

自社の業務システムに連携できるように、会計ソフトや労務管理システムやワークフローシステム、POSシステムなど、多くのサービスでAPIを提供しています。kintoneやMoney Forward、SmartHRなどが著名です。

APIを活用することによりシステム同士が自動連携され、社内全体で最新の情報を共有したり、入力の手間を省けたり、手入力によるミスを減らせたりなど、多くのメリットがあります。

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4.API連携の実装の流れ

API連携は身近なところでも使われており、とても便利なものだという解説をしてきました。では、実際にAPI連携はどのように行うのでしょうか。

ここでは、よくある一般的な形のAPI連携実装の流れを紹介します。

一般的には以下の3ステップで実装をすすめていきます。

①API提供会社に登録
APIを利用するためのキーを取得
③実装

※必ずしもこの流れに沿って実装を行うわけではありません。API提供会社に登録しなくても使えるAPIもあります。各提供会社の案内に従ってください。

①API提供会社に登録

まずは利用したいAPIの提供元の会社にユーザー登録します。情報に漏れのないように確認しながら登録しましょう。

  • ソフトウェアの名称と概要
  • ソフトウェアのトップページURL
  • 戻り先URL(コールバック)
  • 利用目的
  • 一部機能の利用の有無……など

API利用には審査が必要な場合もあります。審査完了までは最短でも1~2日程度を要するため、余裕を持って登録を行いましょう。

②APIを利用するためのキーを取得

APIを利用するためには、なんらかのキーが必要になることが多いです。無制限に呼び出しできるようにすると、システムに無限に負荷がかかっていく可能性が出てくるため、呼び出し元が誰なのかを特定するキーが発行される場合がほとんどです。

このキーはログインIDやパスワードのような役割をします。取得したキーはセキュリティに関わるとても重要な情報のため、取得後は厳重に管理する必要があります。

一般的には「APIキー」と「シークレットキー」と呼ばれる2つのキーが必要になります。(APIトークンなど、呼び名は違うこともあります。)

必要となるキーを取得し、自社のソフトウェアに組み込むことでAPIを利用できます。

③実装

取得ができたら仕様書に沿って自社のソフトウェアやWebサービスに実装をします。実装方法は提供元によって異なるため、提供元の案内に従ってください。

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5.API連携を行う際のポイント

最後に、API連携を行う前に気を付けておきたいポイントを2点紹介します。

社内エンジニアやシステム開発会社に依頼する

APIの連携は非エンジニアの方には扱いが難しいため、社内のエンジニアやシステム開発会社に依頼しましょう。

APIの仕様や制約事項を事前にしっかり確認する

デメリットの項でお話ししたとおり、APIは呼び出し回数に上限が設けられていることがほとんどです。

上限回数を把握せずにAPI連携したシステムを作成して、「すぐに上限に達してしまう、使えないシステムを作ってしまった……」という事態が起きてしまうと、開発しただけ無駄になってしまいます。

APIの提供元にはAPIの仕様が確認できるページがあります。事前に仕様書や制約事項をよく確認したうえでAPI連携を行いましょう。

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6.API連携とは?意味やメリット、実装手順をわかりやすく解説・まとめ

API連携はデメリットへの対策をしっかり行えば、日常生活や業務をより便利にしてくれます。

APIを活用する前に使用や制約事項をしっかり確認し、呼び出し制限がかからないように利用していきましょう。また、API提供先に不具合が発生したときの対処方法を明確にしておく、APIに頼りすぎないようにする、などの対策を行った上での利用が望ましいです。

API連携でお困りの際はアクシアでも対応できますので、お気軽にご相談ください。

この記事によってAPIに関するお悩みが解決できましたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。