アクシアでは2012年10月1日から残業ゼロになりました。本日2021年2月1日はアクシアが残業ゼロになってから、ちょうど100ヶ月となります。この100ヶ月という節目の時に「ホワイト企業とは何か」について考えてみたいと思います。

私なりのホワイト企業に対する考えをこの記事では書きますが、何がホワイト企業であるのかの答えは今のところありません。この記事を読んでいただいている皆様もぜひ、ホワイト企業とは一体何なのか。それぞれで考えてみていただけたらと思います。

その際にTwitterでは「#わたしのホワイト企業」というタグを付けて投稿していただければ幸いです。

このタグが付いているツイートは私の方でも全て拝見させていただきます!

残業ゼロになる前のアクシア

ちょうど100ヶ月前の2012年10月1日からアクシアは残業ゼロとなりましたが、それ以前のアクシアの状況とえば、それはもう超が付くほどのブラック企業でした。

全員が毎日終電まで働き、毎週休日出勤を繰り返し、睡眠不足と疲労で非常に非効率な状態で業務を行っていました。2012年当時の世の中の状況は今とはかなり違っていて、アクシアだけが特殊だったかというとそうではなかったと記憶しています。多くのIT企業が残業まみれの働き方をしていて、IT企業=長時間残業のイメージが世間の人の間にはあった時代でした。

アクシアもそんなIT企業のイメージ通りの働き方をしていましたので、当たり前ですが社員は雇ったとしてもすぐに辞めていき、当時採用にかかっていたコストは相当なものでした。

社員からは恨まれ、社員どころかそのご家族の方達からも恨まれるような最低なブラック企業でした。今のアクシアしか知らない人からは信じられないとよく言われますが全て事実です。

残業ゼロになってからのアクシア

100ヶ月前に残業ゼロになってからのアクシアは劇的に状況が変わりました。まるで別の会社に生まれ変わったと言っても過言ではありません。

詳しくは以前書いたこちらの記事を見ていただければと思いますが、本当にあっという間に会社が変わっていきました。

最初は強引に残業ゼロにしたので仕事が終わらない日が続きましたが、意外なことにそのような状況もすぐに改善され、残業ゼロにして最初の1ヶ月で生産量(売上)が27%も改善しました。(生産性は2倍以上に改善)

従業員に残業ゼロの習慣が徐々についてくるようになり、従業員の働き方は大きく変わりました。労働環境が劇的に改善されたため、離職率が大幅に改善されました。

変わったのは従業員だけではなく、取引しているお客様にも変化が現れました。アクシアの働き方に共感し、アクシアの仕事の進め方に理解をしていただけるお客様が増えました。

2016年にはホワイト企業アワードで大賞受賞させていただき、第三者機関からもホワイト企業であることを認めていただけました。

その後も業務効率化を徹底して進めてきており、2019年には有給消化率100%も達成しております。

ブラック企業時代にはあれほど採用に困っていた会社が、今では大変ありがたいことにアクシアで働きたいというエンジニアの方達がたくさん応募してきてくれる会社になりました。

残業ゼロを100ヶ月続けてきて感じた疑問

残業ゼロ、有給消化率100%、オフィス廃止(完全リモートワーク)等を実現し、さらなる業務効率化を推し進めていこうと考えており、今後はさらに労働時間を短くしていこうと考えました。

労働基準法に定められた1日上限8時間で満足するのではなく、1日7時間、6時間、5時間と、どんどん働く時間を短くしていくことを考えていました。少し前まで。

今はもうオフィス廃止(完全リモートワーク)に伴って無くなりましたが、札幌オフィスを新設した時には、1日の労働時間の上限は7時間で募集しました。実際北海道の従業員は今でも労働時間が7時間の人が多いです。

しかしこのまま業務効率化を推進していった先の未来に、ふとした時に私自身が疑問を感じた瞬間がありました。

「このまま労働時間が短くなって、0時間になったら嬉しいのかな?」

極端な話、働かなくても生きていくために十分なお金がもらえたら自分は働くのをやめるのだろうか?極限まで業務効率化された結果の「労働時間0時間」が自分の求めているものなのだろうか?

それに対する私の答えは「NO」でした。

周りの人達から「ホワイト企業」として褒められる違和感

残業ゼロになって時間が経てば経つほど、アクシアのことをホワイト企業だと言って褒めてくれる人達が増えてきています。それ自体は光栄なことなのでとても嬉しく感じています。

ただ、正直違和感を感じることも増えてきました。

「残業のある会社なんてブラック企業ですよね」

「ホワイト企業なら残業ゼロが当然ですよね」

「オフィス出勤している会社なんてブラック企業ですよね」

悪気なくアクシアのことを褒めてくれていると思いますので、このように言ってくれる人達のことを悪く言うつもりは全くありませんが、このようなことを言われた時に私はいつも心のなかでこのように思います。

「残業があってもオフィス出勤してても良い会社はたくさんあるのになぁ」

私は「ホワイト企業とは何か」を考えることが多くなりました。

ブラック企業の定義は何か

今は何かというとすぐにブラック企業だと叩かれる時代です。違法行為をしていたり非人道的なことをしている企業はブラック企業だと叩かれても致し方ありませんが、単に自分が気に入らないというだけで企業をブラックだと叩く風潮はなくなってほしいと思っています。我々経営者も真剣に会社を経営しているわけですから。

サラリーマン時代も含めて、自分自身がブラックもホワイトも両方味わってきた経験から、自分は何をもってブラック企業だと感じていたのかを考えてみました。

私自身は働くことは大好きです。だから単に長く働くだけでブラックだと感じたことは一度もありません。ではどんな時にブラックだ、勘弁してほしいと感じていたのか?

それは自分の私生活が脅かされていた時にブラックだと感じていたという結論に至りました。

生きたいように生きられない、それがブラック企業。

自分にとっては仕事も大事だけど、私生活においても大事なことはたくさんあります。家族や友人との人間関係や趣味など、仕事以外で人生を豊かにしてくれるものはいくらでもあります。(もちろん仕事も人生を豊かにしてくれます)

それなのに一方的に会社や上司の都合を押し付けてきて、私生活が崩れてしまいかねない状況に陥った時、私は会社に対して大きな不満と怒りを感じていたと気づきました。

残業がブラック企業の象徴として取り上げられるのはこのためだと思います。本人の意思で長く働くことは必ずしも悪いこととは言えませんが、本人の意に反する形で残業を強制されることは、正に私生活が脅かされる状況と言えます。

勘違いされないように一応断っておくと、本人が望めば長く働くことは悪くないと言っても限度というものがあります。私の中では睡眠時間を削ってまで働くことは害悪しかないと考えていますが、仕事好きの人の中には睡眠時間を削ってまで働いてしまう人もいます。そういう人は好きなことをやって気持ちよくなっているだけで、実際には効率が落ちてしまっていますので、自己管理という視点から自分の働き方を見つめ直す必要があります。

ホワイト企業とは何なのか

ブラック企業の定義が「生きたいように生きられない企業」だと考えると、ホワイト企業はその逆を考えてみるとわかりやすいかと思います。するとホワイト企業とは「私生活を脅かさない企業」「生きたいように生きられる企業」ということになりますね。

何となくふわっとした定義ですね。このふわっとした感じがあるからこそ「ホワイト企業の定義は何か」という問いに、今まで誰も答えられていないのではないでしょうか?おそらくホワイト企業とは人によって定義が異なるのだと思います。

ブラック企業が自分の私生活を脅かしてくる、自分の人生を邪魔してくる存在であれば、ホワイト企業はその逆ですね。自分の私生活にとってプラスになる、自分の人生にとってプラスになる企業が自分にとってのホワイト企業です。

では具体的にはどうすれば自分の人生にとってプラスになるのか?

その答えを得るためにはまずは自分がどのような人生を進んでいきたいのかをしっかりと考える必要があります。個人にとってのビジョンです。それがないとどんな企業が自分の人生にとってプラスになるのかを考えることもできないですから。

ここまで考えてくると、必ずしも「残業ゼロ」や「リモートワーク」がホワイト企業の条件ではないことが理解できますよね?だって仕事が大好きで1日8時間以上働きたい人だってたくさんいますし、素晴らしいオフィス環境を提供して従業員の仕事をサポートしている企業だって世の中にはたくさんありますから。

一つだけ言えることは、世の中には色んな人がいますし、同じ人でもライフステージによって生活は変わります。そういう多様性をホワイト企業は尊重する必要があるのだと私は思います。私の経営するアクシアという会社も、そういう会社にしていきたいと考えています。

ぜひ自分にとってのホワイト企業の定義について考えてみてください。

皆さんにとってのホワイト企業を教えてください

冒頭でも書きましたが、ぜひ「#わたしのホワイト企業」というハッシュタグを付けて、皆さんにとってのホワイト企業の定義について聞かせてください。

働くことは決して嫌なことやつまらないことではないと私自身は思っています。働くって何だっけ?ということを考え直す意味でも、ぜひ多くの人の考え方に触れてみたいと思っています。

働くことを楽しみましょう!

みなさまのご意見ご紹介

ちょっと待て、残業は悪なのか(トゥモローゲート西崎社長のnote)

【ブラック企業撲滅】残業ゼロ100ヶ月の社長が語るホワイト企業の選び方(トゥモローゲート西崎社長のYouTube)

※ブログ等書いていただいた方がいらっしゃったらぜひご連絡ください!内容拝見してここでご紹介させていただくかもしれません。