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労働人口がどんどん減っていく中で、人材不足が深刻化しています。そして人材不足の問題はエンジニアも例外ではありません。むしろエンジニアの人材不足は他業種よりも深刻かもしれません。

そんな人材不足の中でも、アクシアではおかげさまで多くのエンジニアの方々からご応募いただけている状況にあります。やり方さえ間違わなければ今の時代でも採用に困ることはないという一つの証明になっていると思います。

アクシアが採用を完全にストップするに至るまでの経緯

アクシアという会社単体では採用に困っていませんが、IT業界(もしくは他業界でエンジニア雇用している会社)とエンジニアのミスマッチは非常に大きいと考えざるを得ません。エンジニアが足りない、採用できないと叫ぶ会社はたくさんある一方で、今の会社に満足できずに転職したい、でも転職できないというエンジニアがたくさんいるからです。

この状況を変えていくためには、企業側のエンジニア採用へのスタンスを改善していく必要があると強く感じます。エンジニア採用に苦しんでいる会社は、エンジニアの気持ちを正しく理解できていないために、エンジニアにとって働きたいと思える会社になっていないのです。

アクシアはエンジニア採用がうまくいっている会社ではありますが、他の企業でも活用できるように、エンジニアが企業に求めていることは何であるかをもっと汎用化して活用できるようにしたい。汎用化をどのようにしようかと考えた時に、エンジニアの人達に聞いてしまうのが一番手っ取り早い。

私も元エンジニアの経営者ですので、そこそこエンジニアの気持ちは理解できている方だと思いますが、それだけだとエンジニアのニーズではなく私個人の考えになってしまいます。そこでTwitterでエンジニアの方達に問いかけてみました。

いつもたくさんのご意見をいただき本当にありがとうございます。今やTwitterでフォロワーの方々を中心にいただけるご意見は、私にとってなくてはならない貴重な情報源となっております。今後ともよろしくお願いいたします。

エンジニアは企業に何を望んでいるのか

たった1日で本当に多くのご意見をいただき、全てに目を通させていただいております。ここで全てをご紹介したいところですが、ある程度私の方で多かった意見をピックアップしてご紹介します。全部見たい方は上記ツイートのリプライをご参照いただければと思います。

エンジニアが企業に望むこととして代表的なものには以下のようなものがありました。

  • 自社開発であること
  • 服装が自由であること
  • 裁量労働制であること
  • フレックスタイム制であること
  • リモートワークが可能であること
  • 副業が可能であること
  • 使いたいソフトを使えること
  • 開発に適したマシンスペックであること
  • デュアルディスプレイであること
  • Slack等のツールが導入されていること
  • ヘッドホンを使用可能であること
  • 残業時間があまり多くないこと
  • 技術書購入等の支援があること

他にも本当に多くのご意見をいただき、どれも参考になるものばかりでしたが、ある程度私の方でピックアップしてみました。いただいたご意見の8割くらいは上記の項目に集約されると思いますが、私の独断と偏見も入っていると思いますので、既に述べましたとおり全て見てみたい方は上記ツイートをご参照ください。

これらいただいたご意見をピックアップするだけであれば、上記のツイートを見ていただくだけで良いのですが、それだけではアレなので、これらの意見の根っこにあるエンジニアのニーズは何であるのか?それを考えてみることにしました。そしてエンジニアが「企業に望むこと」あるいは「仕事に望むこと」として、最終的に3つのニーズに集約させてみました。

これら3つのニーズを見ていただくと、エンジニアという生き物はどんな生き物であるのか、そのエンジニアのニーズを満たすためにはどんなことを考えれば良いのかが見えてくると思います。

1.裁量を持って仕事ができること

完全に自由にとまではいかなくとも、エンジニアはできる限り裁量ある働き方をしたいと考えています。

「自社開発であること」という項目は、現状のIT業界におけるシステム開発会社と呼ばれるほとんどの会社がSESと呼ばれる形態で、客先常駐で仕事をしていることに起因していることは言うまでもありません。SESでは他社から指揮命令される偽装請負の状態であることが当たり前ですから、自社にまともな裁量権などありません。自社で普通に働きたいと思っているエンジニアがこの業界には数多く存在します。

また客先常駐だと必然的にスーツ着用が義務付けられることが多くなってきます。開発業務でスーツを着る必要など全く無いわけですが、客先での作業であるがゆえにSESではエンジニアでもスーツ着用となってしまうことが多いのです。そのことから「服装が自由であること」という項目があがってきます。

昨今批判されることが多いですが「裁量労働制であること」についてもかなりこれを望む声は多かったです。それだけ自分の裁量で働きたいと願っているエンジニアが数多くいるということでしょう。

「フレックスタイム制であること」については、通勤時間を自由に決めたいというニーズの現れです。朝夕のラッシュ時間を避けて通勤したり、プライベートの用事との兼ね合いで自分の都合の良い時間帯に出勤したいと考えているエンジニアは多いようです。その辺をさらに一歩踏み込んで考えていくと「リモートワークが可能であること」につながっていきます。

エンジニアは自分でプログラミングしてサービス開発することも可能ですから「副業が可能であること」の意見が出てくることも自然なことです。単に副業アルバイトとしてどこかの会社に雇用されるということではなく、エンジニアが自分の技術を駆使して色々なことにチャレンジできるような副業の可能性は会社として許容することは考える必要があります。

「使いたいソフトを使えること」については、セキュリティ等の事情からソフトのインストールを制限している会社が多いためにこのような声があがってくるのだと思います。セキュリティ面は考慮しなければならないことですが、エンジニアに色々なツールを使える裁量を与えて、創意工夫して生産性を上げる機会は残しておく必要があるかもしれません。

エンジニアにとって魅力ある会社にするためには、エンジニアに裁量を与えてできるだけ自由に働ける環境づくりが重要となるでしょう。

2.快適な開発環境が提供されていること

エンジニアという生き物は職人のようなものです。そのエンジニアにとって開発環境というものは大事な仕事道具です。仕事道具である開発環境にこだわりを持っているエンジニアはたくさんいます。よって当然のことながら「開発に適したマシンスペックであること」という項目があがってきます。

エンジニアのことをよく理解していない人は、このマシンスペックについて軽く考えてしまう人が結構います。しかし覚えておいてください。エンジニアに貧弱なスペックの開発マシンを提供することは、エンジニアにとっては人権侵害されているにも等しい耐え難い仕打ちです。それだけで彼らのモチベーションを打ち砕くには十分すぎる破壊力がある危険な行為です。

会社にも予算はありますから無限にお金を出すわけにはいきませんが、エンジニアを採用したい経営者の方は可能な範囲で高スペックの開発マシンを提供してあげてください。貧弱なスペックの開発マシンなんか与えたらせっかく採用しても本当に辞めちゃいますよ。

開発マシンと同じく「デュアルディスプレイであること」も今や重要なポイントです。デュアルディスプレイになるとそれだけで生産性が40%以上向上するという調査結果もありますから、経営的にもこんなに手っ取り早く生産性を高められる手段は他に中々ありません。

デュアルディスプレイで簡単にできる業務効率化

例として24インチのモニター2台設置するためには120センチのデスクがあれば十分です。それほど多くのスペースを必要とするわけでもありませんので本当にオススメの方法です。一度この快適さを体験したら二度とシングルモニタには戻れません。

「Slack等のツールが導入されていること」については、Slackって何?というレベルだとそろそろヤバイと思っていただいた方が良いかと思います。一昔前までのコミュニケーション手段としてはメールが当たり前でしたが、最近はSlackのようなチャットツールに移行している会社が増えてきています。アクシアも社内では完全にSlackしか使わなくなりました。

メールとSlackの違いについてはここでは割愛したいと思いますが、メールは既に時代遅れの非効率なツールです。社外とのコミュニケーション手段まで含めて全部変えることは中々難しいですが、社内だったらその気になればすぐにできます。社内のコミュニケーション手段をメールからSlackに変えるだけで、無駄が省け、コミュニケーションが活発化します。そこで働く人達にとっては快適な環境となります。

「ヘッドホンを使用可能であること」については、エンジニアの方なら誰でも理解できると思いますが、プログラミングの調子が上がってきた時にはどんどん集中力が上がっていき作業効率が上がっていきます。この状態に入ると本当に仕事がはかどるので誰にも邪魔されたくないものです。

この絶好調の状態に入っている時に周りから余計な割り込みが入ってしまうと、そこで一度集中力が途切れてしまうのです。だから集中して仕事に取り組むためにも余計な音声情報が入ってこないようにして仕事をしたいというエンジニアは多いです。

エンジニアに快適な開発環境を与えて仕事に集中できる環境づくりをしてあげれば、エンジニアが働きたい会社に大きく近づくことができるでしょう。

3.スキルアップできる環境があること

エンジニアの人達は一部例外はありますが技術が好きな人達ばかりです。本来放っておいても勝手に勉強するような人達です。技術が好きなので勉強を勉強だとも思っていない人もたくさんいます。エンジニアはスキルアップして自分でできることが増えると喜びを感じる生き物です。

そのようなスキルアップ大好きなエンジニアにとっての大敵が残業です。残業が多すぎると勉強するための時間や体力を奪われてしまうからです。よって「残業時間があまり多くないこと」という項目があがってきます。

残業まみれであってもスキルアップが不可能とは言いませんが、残業が少ない環境と比べればスキルアップのしやすさは天と地ほどの差があります。残業まみれの会社ではスキルアップは難しいと考えなければなりません。エンジニアからも嫌われます。

エンジニアがスキルアップ大好き、勉強大好きなのであれば、企業として最低限考えなければならないことは一つだけです。それはエンジニアのスキルアップの邪魔をしないことです。邪魔さえしなければどんどんスキルアップしていってくれます。だから過剰な残業はダメなのです。十分な時間があるのに全く勉強しない人はどうせ何やっても勉強しないので(以下省略)

エンジニアのスキルアップのために「技術書購入等の支援があること」はエンジニアにとっては嬉しいことですね。会社が技術書購入の支援をしてくれなかったとしても、スキルアップのための投資と考えれば書籍代など安いものなので自分で購入するべきですが、個人で考えた場合に書籍代は安くないと感じる場合はありますね。

でも会社の経費として考えた時には書籍代などは本当に微々たるものですから、それで社員がスキルアップしてくれると考えれば本当に安い投資です。多分制度として技術書購入支援のようなものがない会社だったとしても、開発会社だったらお願いすれば技術書は購入してくれると思いますので、ダメ元でお願いしてみてはいかがでしょうか。もし開発会社を名乗っていながら技術書も買ってくれないような会社だったらそんな会社は(以下省略)

エンジニアは自らがスキルアップすることに喜びを感じる生き物ですから、スキルアップしやすい環境、エンジニアが自らスキルアップすることを邪魔しない環境を用意することが重要です。

まとめ

冒頭のツイートのリプライでたくさんの声をいただきましたが、代表的な声を大きく集約すると以下3つです。

  1. 裁量を持って仕事ができること
  2. 快適な開発環境が提供されていること
  3. スキルアップできる環境があること

いかがでしょうか。エンジニアにできる限り裁量を与えて、快適な開発環境を与えて、スキルアップしやすい環境を作ってあげるだけで、エンジニアが殺到する会社に生まれ変わることができます。簡単ですね。(簡単にできるとは言っていないw)

現状アクシアではエンジニア採用に困っているわけではないのですが、今回いただいたご意見は私としても非常に参考となりました。アクシアとしてできている部分もありますが、十分にできていない部分がはっきりとわかったことは大きな収穫でした。

アクシアとしましても、エンジニアにとっての「裁量」「快適な環境」「スキルアップ」この3つを軸足として考えて、様々な施策を考えてよりエンジニアにとって働きやすい会社に改善していきたいと思います。

今回の内容を、エンジニアを採用したいと考えている企業に参考としていただき、ほんの少しでもエンジニアにとって働きやすい社会へと近づくことができれば幸いです。


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