客先常駐(SES)の営業担当の方は必ずお読みください


Twitterやブログで情報発信するようになってからは、客先常駐(SES)に対する会社としてのスタンスや私の考えを色々なところで書いてきました。その情報をご確認いただけているのか、最近ではかなり客先常駐の営業の問い合わせが少なくなってきました。

しかし今でもたまに客先常駐の問い合わせがくることがありますので、弊社ホームページを訪れた客先常駐の営業担当の方に読んでいただくためのページを本日書いてみることにしました。後でホームページのどこかにこのページへのリンクも貼ろうと思います。

人売りIT派遣企業からSESの営業メールがきた

昨日とある人売りIT派遣の方から、ホームページ上よりSESの営業メールがきました。その会社の社長さん直々による問い合わせでした。

はじめまして 株式会社○○の△△と申します。弊社は現在メインの事業としてはSES事業及びITコンサル業を手掛けております。 今回 エンジニアの派遣や案件情報の交換などで御社の事業パートナーとしてお役に立てることがあればと思い失礼ながらメールにて連絡させていただきました。

「失礼ながら」とありますが、本当に失礼ですね。

アクシアでは客先常駐の仕事は一切やりませんし、顧客から受注したシステムの開発を下請けに出すようなこともありません。そうすることで顧客にメリットをご提供できますし、エンジニアにとっても働きやすい環境にして、技術を蓄積できるようにしているのです。

客先常駐(SES)に対するアクシアとしての見解は、ブログのカテゴリーに「客先常駐」を作成して下記にまとめましたので、営業担当の方はお問い合わせ前にご一読いただければ幸いです。

客先常駐の記事

問い合わせしてきた会社のホームページを拝見

問い合わせされてきた会社がどんな会社か興味があったので(ウソ)、その会社のホームページを拝見しました。そこでいきなり私を出迎えてくれた言葉がこちら。

技術より熱意

いきなり出ましたパワーワード。典型的な人売りIT派遣企業によくあるやつですね。そして人の熱意に頼った経営というのはブラック企業経営者がよくやるやつです。

一応「技術より熱意 SES」などで検索してもヒットしないことを確認して書いてます。どこの会社か特定しようなどと野暮なことはやらないようにお願いします。

そして会社の住所となっているところをストリートビューで見てみると、どう見ても普通の住宅用マンションです。きっと社長のご自宅でしょう。

人売りIT派遣企業ではエンジニアはどこかの現場に売り飛ばされますので自社オフィスのスペースなど必要ありません。そのためオフィスが社長の自宅なんてことはよくあることです。

問い合わせしてきた会社に質問してみた

この会社に対してますます興味がわいてきたので(ウソ)、いくつか私から質問を投げてみました。わからないことをしっかりと確認することは非常に大事なことですからね。

質問なのですが、御社から派遣されたエンジニアの方に弊社から直接作業の指示を出すことは可能なのでしょうか?

この質問に対しては、人売りIT派遣企業としては100点とも言える模範解答をいただきました。

当方はSES契約でエンジニアを提供しています。派遣ではないので、厳密に言えばお客様からの指示命令はNGです。所属先を通じての命令になります。

「厳密に言えば」というところがポイントです。実際には客先での指揮命令が行われることを暗示しています。違法な偽装請負をグレーゾーンという言い方をして生業としているSES企業の回答としては完璧すぎて感動しました。

こんな質問もぶつけてみました。

派遣されてくるエンジニアの方は御社の従業員の方でしょうか?他社の方でしょうか?

客先で指揮命令が行われる場合、自社のエンジニアを派遣してくる場合は派遣契約を締結できる可能性がありますから、きちんと許認可を取っていれば合法的に客先で指揮命令できる可能性があります。ただし派遣契約の場合は多重派遣は厳禁ですから、他社の人間を派遣することはできません。そして回答はこちら。

派遣する要員ですが 社員の場合もあれば他社(パートナー企業)の要員の場合もあります。基本後者が多いです。

典型的な人売り派遣企業で心が痛みました。他社の人間を派遣してくるということは多重派遣確定です。しかも「派遣する要員」とあるように実質派遣であることを自分で言っちゃってるし。

ここで豆知識ですが、どこかから人を集めてきて右から左に流す人売りIT派遣企業の言葉遣いとして、「社員」ではなくて「要員」という言葉を彼らは使います。彼らの置かれている状況を察してあげればなぜそうなるかはすぐにわかりますが、自社の社員ではなくよその会社の人も派遣しているので「社員」という言葉は使いにくいということですね。

SES契約とはなんぞや?について説法された

わたくし、請負契約、準委任契約、派遣契約あたりについてはそれなりに把握していると自負しております。もちろん法律の専門家ではありませんが、法令遵守するために色々と勉強してきました。

私が色々質問するのでSES契約(準委任契約)についてよく知らないのだと思われたのかもしれませんが、「SES契約とはなんぞや」について説法されました。しかも長文で。orz

あまりにも長文なので引用は割愛させていただきますが、そこまで詳しく準委任契約についてご存知ならなぜ偽装請負をやめないのでしょう?しっかりと法律知識を把握した上で違法な偽装請負を堂々とやられているところが悪質極まりないですね。

さらに突っ込んだ質問をしてみたら・・・

会話がたいへん盛り上がってきたので、さらに核心に迫った議論が行いたくて、下記のメールを送ってみました。

派遣されてくる要員がパートナー企業の要員が多いということは、何か指示する場合はそのパートナー企業を通すような形で実際の業務は進んでいくのでしょうか?

そのような形で日々の業務は滞りなく進捗してますでしょうか?

「厳密に言えば」ということは現実的には客先で他社の人間から指揮命令が行われることになることはご認識されているのではないかと推察しますが。

「派遣する要員」という言葉を使われてるように、実際には派遣契約のように客先で指揮命令が行われる形で業務は進行されるのが現実ですよね?

そして残念なことにこのメールを送ったところで先方からの返信は途絶えてしまいました。私としては純粋にこの業界の未来を憂えて、同じIT企業の経営者同士膝を突き合わせて(メールですがw)議論をしたかっただけなのですが。

もしかしたら何かを察したのかもしれませんね。

本当は「そもそもなぜ人売りをするのか」とか「エンジニアの権利を搾取して心が痛まないのか」とか、もっと踏み込んだ議論ができればと思っていたのですが残念です。

人売りIT派遣企業からの営業はご遠慮ください

回りくどいエピソードをダラダラと書いてしまいましたが、今回書きたかったことの本題です。

人売りIT派遣企業からの営業はご遠慮ください。

アクシアではそのような違法な形態での仕事は一切行っておりません。全て自社内で開発を行っております。ご期待に沿うことはできませんので営業のお問合わせはご遠慮いただきますようお願いいたします。

問い合わせメールをいただき、仕事の問い合わせかと思ってメールを開いてみたら人売りIT派遣企業からの営業だった時のガッカリ感は、言葉ではとても表現しきれません。

またお問い合わせフォームからの連絡ならまだしも、人売りIT派遣の営業の件で電話をかけてこられて、しかもはっきりお断りしているのにしつこく粘られたりすることがどれだけ迷惑であるかを少しは想像力をはたらかせてご理解いただければ幸いでございます。

我々は残業ゼロのシステム開発会社です。しつこい電話営業で我々の貴重な時間を奪わないでください。

それと今回のブログは人売りIT派遣企業の営業担当の方がご覧になられることを想定して書いてますので、余計なことかもしれませんが一言だけアドバイスをさせていただきます。

営業の仕事というのは顧客のニーズを満たすために顧客に寄り添ってそれを実現する素晴らしい仕事であり、実にやりがいのある仕事だと思います。しかし人売りIT派遣企業の営業は別です。

誰のためにもなりませんし、そもそも違法行為ですし、何のスキルも知識も必要とせず、誰でもできる簡単な営業ですので経験年数を積んだところで何のキャリアにもなりません。余計なお世話かと思いますが今すぐにキャリアを積める職に転職されることを強くお勧めしたいと思います。