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顧客がシステム開発をどこかの業者に発注しようと考えた時に、どこに発注するべきかを悩むケースは多いと思います。システム開発を請け負っている会社が数多くあるからです。そもそもシステム開発をよく知る人間が社内にいなくてどうすればよいかわからないという場合もあると思います。その場合は下記のブログ記事も参考にしていただければと思います。

システム開発のセカンドオピニオンという考え方

システム開発の発注先を選定する際のポイントはいくつかありますが、今回はこの記事のタイトルにもあります通り、「下請けに出さない会社がオススメな理由」について書きます。

開発の仕事を下請けに出す会社は驚くほど多い

会社のウェブサイト上に業務内容として「システム開発」を書いてある会社であっても、実際の開発業務は下請け企業に出してしまう会社は驚くほど多いです。ひどいところだと中間マージンを取るだけで自分達では一切何もやらない会社もあります。

開発業務を下請けする会社にはどんなところがあるのかをいくつか例としてピックアップします。

大手SI企業

大手のSI企業は自社の人間で開発業務のすべてを行うことはまずありません。自分達では顧客との窓口に立ち、決定した仕様を下請け企業に伝えて任せてしまうケースは多いです。名の知れた超大手企業はすべてそういう仕事の仕方をしていると考えて差し支えないと思います。開き直ってマージンを取ることに徹している大手企業もあります。

ウェブ制作会社

ウェブサイト制作とシステム開発は無関係ではありませんが厳密には領域が異なります。ウェブサイトとはインターネット上で閲覧できるページのことを指しますが、特別な機能を要しない場合にはプログラミング不要な場合も多くあります。それに対してシステム開発ではプログラミングを駆使して高度な機能の開発を行います。ウェブシステムの開発の場合はウェブサイト制作と密接に関連しますが、ウェブと無関係なシステム開発の場合もあります。

ウェブ制作会社の中には、ウェブサイトを作る技術はあっても高度なプログラミング技術やサーバー構築技術は保持していない会社が数多くあります。そのような会社の場合には、自分達では対応できない高度なスキルを要する部分については、他の開発会社に下請けに出しています。

SES企業

SES企業とは、一言で言ってしまうと違法な派遣会社です。彼らは自分達のことを開発会社と名乗ることがよくありますが、その実態は開発会社ではなく偽装請負という違法行為を繰り返す派遣会社です。素人がSES企業のウェブサイトを見ただけではSES企業と中々判別がつかないところが非常にタチが悪いです。

SES企業は実態は(違法な)派遣会社であり、エンジニアを売り買いしているだけですのでシステム開発のノウハウなど持ち合わせていません。

普通のシステム開発会社

普通のシステム開発会社であっても、繁忙期で手が回らない時には下請けに仕事を流す会社もあります。ちなみにアクシアは創業以来お客様から受注した開発の仕事を下請けに流したことは一度もありません。下請けに流さなくて良いように受注量をうまくコントロールして対応しています。

下請けに出す会社に発注するとどんな問題があるのか

システム開発を発注する際に、発注先が下請けに出してしまう会社だった場合に考えられる具体的なデメリットは、お金とコミュニケーションの問題です。

下請けに出す場合には間に入る会社は中間マージンを上乗せします。下請けに出すことが絶対的に悪ではなく、適正な形であれば中間マージンを取ることも問題はありません。ただし中には間に介在してるだけで何も付加価値を提供せず、本当にマージンだけを取っているようなケースもあります。こうなってしまうと間に入っている会社はいない方が良いということになります。

特に大手SI企業に発注した場合には、多重下請構造となって間に何社も介在し、何重にもマージンが乗っかってくるケースもあります。弊社の顧客で実際にあった事例ですが、大手SI企業に依頼して3億かけて作ったシステムをアクシアでリニューアルしたところ、300万で構築できてしまった事例もあります。これは極端な例ではありますが、見積り金額が一桁違ってくるくらいは当たり前のように発生する世界です。

GitHubに三井住友銀行のコードが流出した件

2021年1月には三井住友銀行(SMBC)のシステムのソースコードが流出したニュースが報道されましたが、多重下請け構造が深くなればなるほど上記記事のような情報流出のリスクも高くなります。

システム開発においてコミュニケーションは超重要

そしてお金の問題上に重要な問題が、コミュニケーションの問題です。発注先が下請けに出す会社だった場合に、コミュニケーションが一気に取りにくくなってしまいます。

このコミュニケーションの問題が重要なことだと認識されていないことも多くあるようですが、システム開発においてコミュニケーションは超重要です。システム開発でよく起きる問題の多くは、組織内外でのコミュニケーションが不十分であったことによって起きると言っても過言ではありません。

システム開発のプロジェクトが炎上する理由

開発の仕事を下請けに出してしまう会社に発注した場合、実際に開発を担当しているエンジニアとダイレクトでコミュニケーションが取れなくなる場合があります。必ずしも直接エンジニアと会話しなくても良いのですが、少なくとも関係者とスムーズにコミュニケーションが取れる必要はあります。

何か確認事項があったりすり合わせなければならないことがあった場合に、発注先の窓口担当の人に電話をかけたとします。そうするとその窓口担当の人は自分では回答できないので、いったん電話を切って今度は下請けに出している会社に電話して確認することになります。その先の会社も下請けに出していたとしたら、さらにまた別の会社に電話することになります。

こうして伝言ゲームが始まります。下請け企業に出すということは、伝言ゲームの登場人物を1人増やすということです。多重下請構造になればなるほど、伝言ゲームの登場人物は多くなります。

重要なことなのでもう一度言いますが、システム開発においてコミュニケーションは超重要です。そして形のないものを作り上げていくシステム開発でのコミュニケーションは決して簡単ではありません。十分に気を配っていても、コミュニケーションミスによる仕様齟齬などが発生することもあります。

普通にコミュニケーションしていても難しいのに、そこに伝言ゲームが加わった場合の困難さは何となくでもイメージはできるのではないでしょうか。

システム開発は運用開始してからが本番

システム開発は運用開始してからが本番です。初期開発してそれで終わりではありません。

システムというものは運用していると様々な問題や改善点が見えてくるものです。どんなに検討を重ねたところで実際に運用してみないとわからないことはたくさんあります。早く運用開始して改善のサイクルを早く回すことが重要です。

初期開発段階ではうまくコミュニケーション取れないことで思い通りに開発が進まなかったとしても、開発のスケジュールを遅らせることで対応はできるかもしれません。しかし運用を開始してからはそういうわけにはいかない場合も多くあります。なぜならすでに本番稼働しているシステムであり、業務で使用しているシステムだからです。

本番稼働しているシステムへの対応が遅れるということは、その間ビジネスの遅延や最悪の場合はビジネスがストップすることを意味します。だからこそコミュニケーションがより一層重要となり、開発会社との迅速で密なコミュニケーションが必要になります。無駄な伝言ゲームで時間を浪費している暇などありません。

開発前や開発途中では、運用開始後のコミュニケーションの重要性までは気づいていない顧客も多くいます。しかしコミュニケーションがより重要となるのは開発時よりも、開発後なのです。

このことを最初の段階で理解できていれば、直接スムーズなコミュニケーションが取れない可能性のある会社に発注してしまうことのリスクがよく分かると思います。これこそが、システム開発の発注先は下請けに出さない会社がオススメな理由です。

初期開発段階のことだけ考えて安易に発注先を選定するのではなく、開発後の本番運用時のことまで考えて、コミュニケーションの取りやすい会社を選んでいただけたらと思います。

その際に何かわからないことがある場合や、あるいはすでに開発が進行してしまっていて問題が発生している場合には、冒頭でご紹介したセカンドオピニオンのようなサービスもアクシアで行っておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。


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