エンジニアはブランクがあっても実は復帰しやすい職業


エンジニアは業務時間外で勉強するべきかというテーマについては、この業界では度々議論のネタとなります。今朝もそのネタで盛り上がっておりましたが、下記の記事では以前ちょっとした炎上騒ぎになったこともあります。

エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか

こういうこと言うと必ず各方面からクソリプが飛んで来るんですよね。いや、各方面というのは違いますね。勉強したくないしその結果も自分の責任だとは思いたくない人達の界隈からクソリプが飛んでくるようです。最近は質問箱の方に匿名で遠くの方から石を投げてくる人も多いです。

「エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか」への批判意見をまとめてみた

じゃあ育児中でとてもじゃないけど勉強時間なんて取れないよ!という人はどうすれば良いのかという主張も必ず出てきます。これについては切実ですよね。育児中のエンジニアが勉強時間確保できない問題をどうするのかについては、一定期間勉強することを休む期間があっても良いのでは?ということで私の意見をまとめています。

勉強時間とれない育児中のエンジニアはどうすれば良いのか

こうして一定期間勉強することを休んでしまうと、IT業界は次々に新しい技術が出てきて移り変わりの激しい業界ですから、復帰するのは大変なのではないかと思う方は大勢いると思います。私も以前は漠然とそう思っていたこともあります。

しかし実際は逆ではないかと最近になって思うようになりました。エンジニアはブランクがあっても実は復帰しやすい職業なのではないかと最近では思っています。今日はそのことについて書いてみます。

アクシアでは数年間ブランクある人を何人も採用している

アクシアでは昔エンジニアをやっていて、出産育児等で数年間ブランクのあった人を何人も採用しています。10年ブランクがあって「正直エンジニアに戻れると思ってなかった」という人も採用して、短期間の間でブランクを埋めて今では大活躍してくれており、会社としても本当に助かっている事例もあります。

しかもどの人も戦力として復帰するまでにそんなに時間はかかっていません。人によって多少変わりますがどの人もだいたい2ヶ月くらい社内で研修期間を経て、その後徐々に業務に入って活躍してもらっています。

この2ヶ月間という期間が長いか短いかわかりませんが、私は短いと思います。過去に数年間のエンジニアとしてのキャリアのある方達なので、たった2ヶ月間でブランクを埋めて業務で活躍してくれていることは、会社としては本当に助かっており嬉しいことです。

技術の移り変わりが早いからこそ短期間で復帰することもできる

IT業界は技術の移り変わりが早いから、それについていくためには常に勉強が必要です。それはプログラミングまたはこの仕事が好きではない人達にとっては結構な苦痛でしょう。

しかし技術の移り変わりが早いからこそ、ブランクがあっても短期間で復帰することも可能です。なぜなら、5年、10年と時間が経つと廃れてしまう技術もたくさんあるからです。

一度習得した技術が何年経っても廃れることなくエンジニアの技術として蓄積できるのであれば、ブランク無しで長く業界で仕事している人が圧倒的に有利になるでしょう。しかし次々に最新技術が登場する業界ですので、最新技術の習得に関しては比較的短期間で追いつきやすいのです。

もちろん長く経験している人の方が新しい技術もとっつきやすいというのはあると思います。しかし基本的には新しく出てくる最新技術の習得に関しては、ずっと業界にいる人も、新人も、ブランク明けの人も、同じスタートラインに立つことになります。

技術の移り変わりが早いからこそ、ブランク明けに最新技術を修得することで短期間で復帰することも十分可能となります。

エンジニアの基礎能力は何年経っても色褪せない

ブランク明けのエンジニアが短期間で復帰しやすいのは、エンジニアとしての基礎能力を現役の時に既に習得しているからです。

エンジニアとしての基礎能力とは、プログラミングそのもに対する考え方であったり、アルゴリズム、設計、テスト、品質、顧客折衝など、表面的な技術ではなく、エンジニアとしての本質的な能力のことです。

こうした基礎能力については、最新技術が次から次と新しいものが登場してこようとも、長期にわたって普遍的に活かせる能力です。このような能力は何年経っても色褪せることはなく、ブランク明けのエンジニアでも十分に強みとして発揮できます。

新人のエンジニアだとこうした基礎能力がまだ身についていませんので、同じく最新技術を習得したとしても思うように業務を進められないこともあります。エンジニアとしてのの勘とも言うべき能力だと思います。

最新技術は数年で廃れていくものも多い

最新技術というものは数年で廃れていくものも多いものです。IT業界は技術の移り変わりが激しいと言われる由縁です。

まっとうな仕事の進め方をしていれば、上で書いたようなエンジニアの基礎能力についても自然と少しずつ身についてくるものだと思いますが、表面的な最新技術だけ追い求めてばかりいるようだと後で辛いかもしれません。

フレームワークなんかがその最たるもので、最近はフレームワークが非常に優秀なのでたいしてプログラミングを深く学んでいなくても何となくプログラム書いて何となく動かせてしまったりします。

でもフレームワークなんてものはほとんどは数年で新しいものに置き換わりますので、ある特定のフレームワークに従った書き方しか覚えていない人と、例えばウェブの普遍的な仕組みにまで深掘りして理解し習得した人とでは、その応用力は全く変わってきます。

ウェブの仕組みまで理解している人であれば、フレームワークが変わっても、あるいはプログラミング言語が変わっても応用が効きますし、人によっては簡単なウェブサーバーくらいであれば作れてしまいます。

しかし表面的な最新技術であるフレームワークの使い方だけしか覚えていない人は数年でその技術は使えなくなりますし、他の分野ではあまり応用が効かないので苦労することになります。

エンジニアとしての能力は「基礎能力+最新技術」

エンジニアとしての能力は、基礎能力と最新技術を合わせたものだと思っています。基礎能力が土台や中心の柱となるもので、最新技術がそれを装飾するものです。

ドラクエで言えば基礎能力が「レベル」で、最新技術が「装備」みたいなものでしょうか。

一度基礎をしっかり身に付けたエンジニアであれば、ブランク明けでも現役の時の「レベル」のまま再開することができ、最新の「装備」を買いそろえることで短期間で十分な戦力として闘えるようになります。

基礎能力となる「レベル」が低いままで、最新の「装備」だけ張り切って武装しても、数年後にはその装備を買い換えなければならなくなります。どちらにしても最新装備は常にアップデートするべきなのですが、基礎となるレベルはしっかり上げておきたいところですね。

エンジニアはブランクがあっても短期間で復帰しやすい

エンジニアは最新技術となる「装備」を常にアップデートしていかなければならない職業ですが、技術の移り変わりの激しい業界ですのでこの「装備」は数年で新しいものに代替されていきます。

だからこそ表面的な技術ではなく深掘りしてしっかりと技術の仕組みまで理解しておくことで、エンジニアとしての基礎能力となる「レベル」が上がり、ブランクが数年あっても最新装備をそろえるだけで短期間で復帰しやすいのです。

既にエンジニアとしてのキャリアのある人に最新技術を教えるのは本当に楽ですよ。何しろエンジニアとしての基礎が既にできてますから。だからこそ短期間で復帰できるのです。

もし数年間のブランクがあることを気にしてエンジニアとして復帰することを悩んでいる方がいるのであれば、そんなに悩まずに思い切って復帰してみてはいかがでしょうか。最新の「装備」をそろえることは思っているほど大変ではないですよ。

もしブランクがあってエンジニアとして復帰することを躊躇されている方がいたらぜひご応募お待ちしております。時短勤務とかもいくらでも相談に乗ります。

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