働き方改革が大流行しておりまして、各社様々な施策を試行錯誤しながら試している段階といった感じです。中には「働き方改革って何?美味しいの?」とか言ってるブラック企業もあるかもしれませんが、そんな企業は時代に取り残されて静かに消えていただければ幸いです。
働き方改革という取り組み事態がどの企業にとっても初めてのことだらけであり、中には効果に疑問符がつくような施策をニュース等で見かけることも多々ありますが、実際に取り組んでみないことには効果が出るかどうかなんて実際のところはわかりませんので、取り組むこと事態には意義があることは間違いありません。
色々仕組みを改めることで業務効率化を実現して働き方改革を実現することはもちろん重要ですが、ちょっとだけお金をかけて設備投資することで飛躍的に業務効率が上げる方法もあります。設備投資による業務効率化は即効性もありますし少額の投資で行えるのであればすぐに投資分を回収できますし実施しない手はありません。
そんなことは当たり前に実施している会社も多いとは思いますが、そうではない会社もまだまだあるようですし、主にパソコン関連のことで少額の投資でお気軽にできる業務効率化についてご紹介したいと思います。
ノートPCよりもデスクトップPC
これは職種によってはノートPCの方が良い場合もありますが、基本的にパソコンを移動させて使う必要がない場合にはノートPCよりもデスクトップPCの方が良いです。理由はデスクトップの方が画面が大きく使えて作業効率が良いことと、同じ性能のパソコンを購入するならノートPCよりもデスクトップPCの方が安く購入できるからです。
今流行りの「フリーアドレス」って何かそんなに嬉しいことあるんですかね?現状全員がデスクトップPCでデュアルモニタの弊社では導入が難しいのですが…。私から言わせれば小さい画面のノートPCで開発やってる時点で生産性落としてるんですが。
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) September 21, 2017
フリーアドレスというどれだけ効果が出るかわからない流行の施策を行うよりは、パソコンを移動させて使用する必要性がないのであればデスクトップPCにした方が確実に業務効率は上がります。弊社では原則デスクトップPCで統一しています。在宅勤務の人にはノートPCを支給しているのと、経営陣は普段はデスクトップで仕事してますがそれとは別にノートPCも使っています。
ノートPCは持ち運びできるという点が大きなメリットではありますが、本当に持ち運びする必要がある仕事であるかどうかは一度よく考えてみた方が良いと思います。本当は自席で作業できれば問題ない仕事なのにノートPCで持ち出せるようにしてしまうと、情報漏えいのリスクが高まりますし、家でも仕事してしまうようなことが増えてしまうだけになってしまうかもしれません。
CPUとメモリはそれなりの性能のものを選ぶ
私が大学生の時に初めてパソコンを購入する際にバイト先のパソコンに詳しい先輩に相談したところ「CPUとメモリだけはしっかり確認しろ」と言われたことを覚えています。当時と今ではパソコンのスペックは比較にならないほど変わりましたが、パソコンを選定する際にCPUとメモリが重要な要素であることは今でも変わりありません。ここをケチると処理性能が一気に落ちてしまいます。
CPUはCore i7をお勧めしたいところですが、高いのでCore i5くらいでも十分だと思います。Celeronあたりになってしまうとだいぶ処理性能が落ちてしまうのでできれば避けたいところです。Celeronで仕事するということはドラクエで言えばずっと「どうのつるぎ」で戦い続けるようなものです。
豪華な装備を付ければどんどんストーリーを先に進めていけるのに「どうのつるぎ」しか装備させていないために強い敵を倒すことができずにちっともストーリーが進まない(残業まみれ)となってしまっていることが多々あることを世の経営者達は理解するべきです。SESの会社とかだと「どうのつるぎ」でラスボスを倒せみたいなおかしなことを言われることが日常茶飯事なので気をつけましょう。
メモリについては32GBくらいあると非常に満足ですが、今だと16GBあればまあまあと言えるのではないでしょうか。どんなに少なくとも8GBはほしいところですね。
SSDよりもこちらが要望出さなければ、メモリ2GBで配布されるとこだった(一応4GBになった) https://t.co/xQZHpyMPXn
— あぐ🐪SE🐫 (@rakuruda) September 21, 2017
メモリ2GBとかはもうエンジニアにとってはもう人権侵害のレベルです。メモリ2GBとか4GBのパソコンを支給されそうになったら私だったら暴動を起こしますね。w
HDDではなくSSDを選ぶ
HDDもSSDもデータを記憶しておくものなのですが、その性能はまったく違います。HDDからSSDのパソコンに切り替えると笑ってしまうくらいにその性能差を体感することになると思います。一昔前だったらSSDは高額だったので費用を考えるとHDDという選択肢も考えられたと思いますが、今はもうSSDの価格が安くなったため、今の時代にHDDという選択肢はないと思っていただいた方が良いと思います。
今の時代そんなエンジニア絶対にいるわけないんだけど、エンジニアにそんな環境強いる開発会社絶対にあるわけないんだけど、SSDじゃないパソコンで仕事してるエンジニアなんてもういないですよね?
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) September 21, 2017
ましてや開発の仕事をしているエンジニアがSSDのパソコンではないなんてことは悪い冗談でしかありません。SSDのパソコンに変えただけで即時業務効率が上がりますから今すぐ買い換えてもらいましょう。
HDDのパソコンだと電源を押してパソコンが起動するのに1分くらいはかかるのが普通だったと思いますが(HDD使ってたのが昔のこと過ぎてもう忘れましたw)、SSDのパソコンだとこれが5秒で起動したりします。私のパソコンは電源を押してから起動までに5秒です。Excel開くのも瞬間なので、HDDから変えたばかりの頃にはバックグラウンドで起動していたファイルを表示させたかのような体感でした。
パソコンに詳しくない方だとSSDと言われても意味不明のためスルーしてしまうこともあるかもしれませんが、上で述べたくらいに全く別物の性能となりますので、ぜひともSSDのパソコンにしていただければと思います。
デュアルディスプレイにする
デュアルディスプレイについては以前も詳しくブログにまとめまてあります。
私はその昔、デュアルディスプレイへの最大抵抗勢力で他の従業員が全員デュアルディスプレイにした後も私一人だけ最後までデュアルディスプレイにしていなかったのですが、とある従業員から「1台の画面で仕事をすることは片目つぶって仕事することと同じです。つべこべ言わずにすぐに導入してください。」と言われてデュアルディスプレイにしました。
結論。もっと早くやっておけばよかった。orz
Twitterでの反応を見ていても一度デュアルディスプレイを経験された方はもう元に戻ることはできなさそうです。
入社後すぐに社内で廃棄モニタ拾ってきて勝手にデュアルにしてキャッキャしてたら事業所内でブームになってその後希望者には正式に予算がついてデュアルにできるようになった。働いてる方も使ってる方も知らないだけって会社は多そう。 https://t.co/wg4dOrpzeZ
— ゲロドン (@karenmeko) September 21, 2017
ホントそう思います。私はプロのプログラマではありませんが、VBA組むときは片方のモニタにVBE、もう片方のモニタにExcelの画面出してます。シングルモニタと思うとゾッとします… https://t.co/ujKLDL2Vrf
— 添川💉💉💉💉😷 (@soekawaarit0) September 21, 2017
二枚使うと、ビックリする程作業が捗る。それに今のデスクトップは、平均ランクの物でもモニター二枚繋げられる場合が多い。デュアルのハードル低くなってきてる感あるから、標準化されると良いなぁ。 https://t.co/hxxdAXw04l
— 蜂蜜🍯大好き舐太郎さん (@kumacyanninari) September 21, 2017
デュアルディスプレイは本当に業務効率が上がるので、会社がどうしても予算を出してくれない場合に個人負担してまで仕事場にデュアルディスプレイを導入されているような方もいるようです(会社でお金出してあげてw)。また中には2台どころか3台、4台の強者もいらっしゃるようです。
デスクのサイズを最低限確保する
デュアルディスプレイのツイートに対して意外と多かったのが「2台置くだけのスペースがない」というものでした。
https://twitter.com/clausemitz/status/910864699113095169
ところが昨今「オフィスの一人あたりの占有面積を下げて賃率を下げました!(ドヤァ)」みたいなアホな経営者が多くてデュアルモニタが机に乗らない事案が(笑) https://t.co/ltJrXfsUqM
— ラーメン大好きしろくまさん (@Kumappus) September 21, 2017
オフィスのデスクサイズはだいたい100センチ、120センチ、140センチ、160センチみたいな感じで売っています。80センチのデスクもあるようですがあまり売っていません。そして24インチのデュアルディスプレイにするためには120センチのスペースがあれば十分対応できます。
デュアルディスプレイに対応できないということは100センチ以下のデスクであるか、SESでよくある長机に詰めて座らされているような状況なのでしょう。これはデュアルディスプレイにするしないに関わらず、個人的にはデスクワークのスペースとしては狭すぎるのではないかと思います。
オフィススペースをできるだけ節約して効率よく使用することは当然なのですが、それをやりすぎて1人あたりのスペースがあまりにも狭くなりすぎると逆に非効率に陥ってしまいます。客先常駐の現場できつきつに詰めて座らされている現場では隣の人と肘が当たってしまうなんてこともよくあることですね。
作業効率を上げるためには最低限の作業スペースは確保するべきではないでしょうか。そしてできることならデュアルディスプレイに対応できる120センチ以上のデスクがほしいところです。
まとめ
ここにあげた設備投資はどれもたいしたお金はかかりません。お金がかかったとしても、投資した分以上のリターンはすぐに期待できるものです。残業まみれの会社が少しのお金をかけただけですぐに業務効率化が見込めて残業削減につながるのであれば、こんなにお手軽な業務効率化の方法はありません。
システムの開発でも変にプログラムの処理を効率化することに時間をかけるよりも、サーバーのスペックを上げてしまった方が手っ取り早く処理を早くできるようなことはよくあります。ハードへの投資(設備投資)は即効性もあり非常に有効な手段です。
お金をかけて設備投資することによる働き方改革の方法も考えてみてはいかがでしょうか。