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日本の有給消化率は50%程度を推移しており他国と比較すると相変わらず低い消化率のままです。ただ日本の場合は祝日の数が多いので決して年間を通しての休日数が著しく低いわけではないのですが。むしろ日本で有給消化率が100%になれば休日数において世界トップクラスになることもできます。

有休取得率100%なら休日数で日本は世界トップクラスになれる

もちろん完全週休二日制ではない企業もたくさん存在しますので、有給消化率100%になったからといって必ずしも全ての企業が世界トップクラスの休日数になれるわけではありませんが、それでも多くの企業がその可能性を秘めているということは、有給消化率100%を目指していくことは十分に魅力的な取り組みと言えます。

有給は労働者の権利であるという意識が少しずつ根付いてきているようで、少し前にマイナビウーマンに「『社会人としてありえない』有休取得の理由7つ!」という記事がアップされて激しく炎上していましたね。

「社会人としてあり得ない有休の理由」記事削除 マイナビ「不適切と判断」

上記記事によりますと、有給取得のあり得ない理由として以下6つが記載されていたようです。(タイトルは「理由7つ」とありましたが記事中には6つだけ。当時の記事がもう削除されているので詳細は不明。)

  1. 寝坊したから
  2. 二日酔いがヒドいから
  3. やる気が出ないから
  4. 彼氏と大ゲンカしたから、振られたから
  5. 体が痛いから
  6. 天気が悪いから

私自身は有給取得の理由などはどうでも良いと思いますし、私自身もサラリーマン時代にドラクエをやるために会社を休んだことはあります。w

理由はどうでも良いと思うのですが、有給は権利だからどんな休み方をしても良いのか?と問われればそれはちょっと違うなと個人的に思いますので、それについて私の考えを書いてみたいと思います。

有給は法律で定められた労働者の権利である

有給は労働者の権利であることはもはや当たり前のことですね。法律で定められていますのでこれは権利です。権利だから本人の意志があれば自由に行使することができます。

有給は労働者の権利であることには議論の余地などなく、企業側に時季変更権というものはありますが、原則として労働者側から有給の申請があった場合には企業は拒否することはできません。いまだに有給の申請を拒否するような企業があったとしたら働き方改革や労働環境の改善が叫ばれるこのご時世ではかなりやばいですね。そんなことをすればそれだけでブラック企業確定なのにある意味中々勇気があります。

ちなみになぜか学生やアルバイトには有給というものが存在しないと誤解している人が大勢いるようですが、学生だろうとアルバイトだろうと働いた日数に応じて有給は発生しますからね。「え、うちのバイト先有給なんかもらえないんだけど」という学生アルバイトの方達は今すぐ調べてみることをお勧めします。

権利であればどんな無茶な休み方をしても問題はないのか

有給は労働者の権利なのでその気になればどんな無茶な休み方だろうと可能です。そして会社はそれを拒否することはできませんし拒否してはいけません。その大前提に立った上で、仕事のことを全く無視して好き勝手に休んでも何の問題もないのかというと、個人的にそれはいかがなものかと考えています。

法律的な側面で考えれば何も問題はありません。しかし自分が有給を取得するのではなく、同じチームの同僚が無茶な休み方をする状況を考えてみてほしいです。仕事の状況を全て無視して一方的に有給の権利を行使されて、そのしわ寄せが自分にのしかかってくると考えるとどうでしょうか。

経営者に対して迷惑がかかるとか、会社に対して迷惑がかかるとか言うとややこしくなるので、この際会社や経営者に対する迷惑はどうでもいいです。普段一緒に働いている同僚に対して迷惑がかかる、あるいは同僚の無茶な有給取得によって自分が被害を被るケースをぜひ考えてみてほしいのです。

有給は労働者の権利ですので経営者という立場で議論するとややこしくなるのですが、私がもしサラリーマンだったとして同僚が無茶な有給取得をしたことによって自分がカバーしなければならない、残業しなければならないとなってしまったら、自分だったら「ふざけんな」と思ってしまいますね。正直周りの人の迷惑を全く考えずに好き勝手なことをやるような人とは関わりたくありません。

そんなものは会社が何とかするべきだという意見もあるかもしれませんが、現実的に考えて当初予定していた人員計画が突然崩れてしまうとそれを補填するために何らかの対応はしなければなりません。計画も無視して好き勝手なことをされたのでは会社の事業は回らなくなってしまいます。

職場には法律的なことだけではなく「人間関係」も存在する

法律的な側面だけ考えれば有給取得は労働者の権利であり、会社がどんな状況だろうと周りの同僚にどんなにしわ寄せがいこうと自由に有給を取得することができます。しかしそれは法律的な問題だけを考えるとそうであるというだけのことであって、一方で職場には人間関係というものも存在するわけですね。

人間関係なんてどうでもいい、周りの同僚にどれだけ迷惑がかかっても関係ないという人とはこの議論は噛み合うことはないでしょう。しかしほとんどの人はそうではないでしょうから、周りの人間に気を使って休みの取り方も考えているのではないでしょうか。

法律を守っていれば何をしてもOKではないと思うのです。それだと36協定守ってるしその範囲内でどれだけ長時間働かせてもいいじゃないかと言っているブラック企業と同じレベルですよね。法律的な側面をクリアすることだけではなくて、モラル的な側面も合わせて考えていくべきだと思うのです。

私は「人に迷惑かかることなんかどうでもいい」と考えるようなモラルに欠けるような人間は雇用しないように気をつけていますし、人の迷惑なんか考えない人達の集団で働かなければならない状況を考えるとゾッとしますね。そういう人達とは働きたくないので他でやってもらいたいです。

企業が法律的な側面を守れていないのにモラル的なことだけを語ってしまうとたちまちブラック認定されてしまいますが、私は堂々と「人間関係も大事だよね」と主張したいと思います。

信頼があれば急な休みにも周りがカバーしてくれる

そうは言っても親戚や家族が倒れたとか、計画外の急な休みを取らないといけないことはどうしたって出てきますよね。でも普段から人間関係ができていればこういう状況になったとしても周りの人達が快く助けてくれるものです。急な休みで他の人にしわ寄せがいって大変な思いをしてしまうとしても誰も文句など言いません。

これがお互いの人間関係が良好な関係にないと「ふざけんな」となってしまいます。人の迷惑顧みずに普段から好き勝手なことばかりしているような人は周りからの信頼がないので、急に休んだりしてしまうと「はあ?」と思われてしまうかもしれません。

普段の人間関係が構築できている関係であれば何かあった時にも助けてあげたいと思いますが、自分勝手なことばかりしていて信頼されていない人が相手だと迷惑だと感じてしまいます。当たり前のことですね。

労働者は有給に対してもっとわがままで良い

Twitterなどを見ていると世の中には自分の権利だけを主張して人の迷惑を顧みないような人も結構いるようですがそれは一部だと思います。多くの人は仕事の状況や周りの同僚に気を遣って中々有給を取れない状況です。

アクシアでは今期有給消化率100%を目指して邁進中ですが、毎月会社として有給取得を促進はしていますが中々みんな遠慮して有給を取ろうとしません。周りに気を遣ってくれることは素晴らしいことですが、少々気を遣い過ぎではないかと思うことも多々あります。みんなもう少し自分の有給取得に対してわがままを言っても良いのではないかなと感じています。

そうは言っても周りに気を遣える人ほど仕事に対する影響や同僚へ迷惑かけてしまうことを気にしますから、大事なことは「計画」です。そしてその計画は労働者個人だけで調整することは難しいですから、会社の管理職と一緒に長期的な有給の計画について早めに話し合っておくことが重要ではないでしょうか。

その有給取得の予定に基づいて事業の計画を考えて、従業員が予定通り有給取得できるように計画することは会社側の責任ですね。そうすれば従業員側としても何の気兼ねもなく有給取得することができます。

会社側も有給取得を計画に組み込みやすくなるように、旅行の予定などは早めに上司に相談しておくと良いのではないでしょうか。直前になってから一週間休みますと言われても辛いですが(権利なので行使は可能ですが…)、1ヶ月前、2ヶ月前であれば十分に仕事のスケジュール調整は可能なはずです。

会社側としても言ってもらわないといつどれだけ有給を取得したいのかがわかりませんので、労働者は自分の有給取得に対してもっとわがままになって会社側にその意志を伝えましょう。

 

以上、有給は法律で認められた労働者の権利だから自由に行使は可能だけど、法律的な側面以外のことも人として考えた方が良いのではないの?という内容でした。


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