少しずつですが働き方改革を進めていく空気が日本社会の中で醸成されてきていると感じます。色んな会社が従来の働き方を変えていこうという試みをしていますね。
その中でもダイバーシティとか多様な働き方とか言われていることはこれからの時代ものすごく重要だと思います。私はこれが働き方改革の本質だというふうに考えています。
アクシアは残業がゼロということで、他社さんと比べると働き方改革という面においては一歩も二歩も有利な状況にあるかもしれませんが、今後よりいっそう様々な働き方ができる会社にしていかねばならないと考えています。
正直今のまま何もせずに従来通りの働き方しかできない会社、または人気取りや話題作りのための表面的な小手先のテクニックばかりやっている会社は、今のままだとかなりやばいと思います。
本日のブログでは、アクシアがなぜ多様な働き方ができる会社を目指しているかを書いてみたいと思います。
そもそもなぜ今働き方改革が必要なのか?
電通事件を受けて、残業削減ばかりがクローズアップされることの多い働き方改革ですが、政府のウェブサイトを見ると働き方改革に関して下記の記載があります。
働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。
要するに国民みんなが活躍できる社会にしましょうねということですよね。その背景にはもう如何ともしがたい状態になってしまっている少子化問題がありますね。少子化問題が解決できないから当然のことながら労働人口が減ってしまうわけです。
多分元々は少子化問題を解消するっていうのが本命としてあったと思うんですけど、あと1、2年で団塊ジュニア世代が出産適齢期を過ぎてしまい、子供を生むのが難しくなる年齢になってしまうという現実的な問題もあり、いよいよ少子化問題の解消によって人口減少を食い止めることがほぼ不可能なところまできてしまいました。
団塊世代の第一次ベビーブーム、団塊ジュニアの第二次ベビーブームに続いて、団塊ジュニアが子供をたくさん産むことができれば第三次ベビーブームがくるはずだったのにこれがこなかった。もう今から少々出生率が上がったところで当面の間は人口減少路線が確定してしまったわけです。
人口減少がほぼ確定してしまった以上は今のままだと労働人口も比例して大幅に減少してしまいますから、それを少しでも緩和するためには今までの時代ですと戦力外通告されてしまっていた人達にも活躍してもらえるように社会を変えていかないといけません。
だから多様な働き方を実現するなどして国民みんなが活躍できるように社会を変えていきましょうねというのが今の働き方改革の流れなんだと思います。
今のまま変わらないと働ける人の数が致命的なほど減ってしまう
生産年齢人口は1995年頃をピークに年々減少しています。そして2065年頃には生産年齢人口は今よりも3000万人以上少なくなってしまう可能性があります。
ご覧の通り、働ける人の数がこのままだと年々少なくなっていってしまうわけです。今も人手不足、採用難などと言われておりますが、おそらくこれから先は今とは比較にならないほどの人手不足になっていくのだと思われます。
今のまま何の工夫も対策もせずにこの人口減少・労働人口減少の時代に突入するというのはかなり致命的だと思われます。何とかして対策を打たねばなりません。
これからはフルタイム残業バリバリを前提とした採用だと厳しくなる
給料の高いことよりもも残業が少ないことや休日が多いことを重視する人の方が多くなったことが三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査で明らかになりました。
このことも今後採用力を強化するためには残業を減らさなければならないことを数字で表しているわけですが、これは今の人のトレンドなので10年後はもしかしたら全く変わっているかもしれません。一方で人口減少、労働人口の減少は今のトレンドではなく、今後長期間にわたってのしかかってくることが確定している現実です。
今までは人手が足りていた時代だったので、長時間働けて、全国どこでも働けて、どんな仕事でもできる人を中心に組織を組み立てていれば問題ありませんでした。これは主婦や介護などの事情のある人には厳しいですよね。
でもこれからはそんなこと言ってられなくなります。企業の方針とかの問題ではなく、現実として突きつけられた問題として労働人口の減少、人手不足、採用難について企業としては考えないといけなくなりました。
フルタイム残業バリバリできる人だけではどう考えても人が足りないわけですから、子育て中の人でも家族の介護をしている人でも、働ける人は戦力化して働ける環境を会社として作っていかないと本当に人が足りなくなってしまうと思われます。
そのためには残業を少なくしたり、時短勤務を導入したり、場合によっては在宅勤務を導入するといった施策が必要です。そうやってより多くの人が働ける環境を作っていく必要があります。フルタイム残業バリバリでなくても働ける環境を作っていく必要があります。
働き方改革とは多様な働き方を受け入れられるようにすること
働き方改革というとどこかふわっとしていて人によって捉え方が様々となっていますが、働き方改革とは多様な働き方を受け入れられるようにすることが本質だと私は考えています。
労働時間を減らすとかは個別の議論でしかないと思います。多様な働き方ができる環境を実現しようと思ったら、必然的に残業まみれの体質は改善していかなければならないという話でしかありません。
このままだと2060年頃には労働人口が約3000万人も少なくなってしまうので、子育てや介護をしている人が働けるようにしたり、高齢の人でも働けるようにしたり、多様な人を戦力化することで不足するう労働人口を補わないとなりません。
そのための働き方改革であって、単に目の前の採用難に場当たり的に対処しようと考えて、求職者の人気取りや企業のPRをするためだけの無意味な働き方改革をしようとすると白けたことになってしまうのだと思います。
アクシアで考えていること
働き方改革というか、来る人手不足の時代に備えてアクシアで考えていることを少し書いてみます。まだ全然具体化されていなくてぼんやりとした状態なので全く役に立たない駄文となりますがご了承ください。アクシアでの求人応募をお考えの方は「こんなこと考えてるんだ、ふーん」くらいの軽い感じにとらえていただければ幸いです。今後変わるかもしれませんので。
多様な働き方の実現
これについてはもう待ったなしですね。どんどん推し進めていかないといけないです。今はフルタイムで働ける人が正社員、フルタイム以外をアルバイトとしてざっくり区分けしていますが、時短勤務も気兼ねなく従業員が選択できるように、正社員とかアルバイトとかの区分けをなくしたいと思ってます。
正規雇用と非正規雇用の格差みたいなことが問題になることがありますが、アクシアの場合はアルバイトでも労働時間が少なすぎたりしない限りは社会保険にも加入させますし、アルバイトでも普通に有給を支給します。これは法律で義務付けられていることなので当たり前のことではあるのですが、アルバイトには有給が出ないと勘違いしている人が世の中にはたくさんいますね。
それで正規雇用と非正規雇用の違いがわからなくてハローワークの人に聞きに行ってみました。そしたら、
正規雇用と非正規雇用の違いは特に決まってません。
という力強い回答が返ってきました。区別を付けたければ就業規則で決めてくださいとのことでした。国の施策の方向性としては、
- 正規雇用と非正規雇用の区別をはっきりつける
- 非正規雇用→正規雇用への転換をする企業に助成金を出す
- 正規雇用と呼ばれる人の比率を増やす
という感じのようですね。わざわざ正規雇用と非正規雇用の区別を最初につけておいた方が国からお金がたくさんもらえるというちょっと変な感じがします。最初から正規雇用と非正規雇用の区別のない会社はお金はもらえないんです。「転換」させることにお金が出るんですね。だから区別をした方がお得。なぜだ・・・。
必要に応じて在宅勤務
私としては現時点では対面でのコミュニケーションが最強だと思っているので、実は積極的に在宅勤務を導入しようとは考えていません。システム開発って毎日たくさんコミュニケーションが必要になるものなので…。今後VRが発展するなどして在宅でも隣りにいるのと同等のコミュニケーションがとれるようになったら全面在宅勤務も考えるかもしれません。
しかしだからといって在宅勤務を無視するわけにはいきません。なぜなら出勤が必須だと働くことが難しいけれど、在宅勤務だったら実現可能という人がいるからです。そういう人には在宅で働いてもらえた方がいいに決まっています。在宅勤務を無視するとこういう人達を企業として戦力にすることができなくなってしまいます。
アクシアの場合、今だと2人だけ在宅勤務の従業員がいます。子供3人育てていたりすると在宅勤務の方が現実的な場合もありますね。東京オフィス、札幌オフィス、在宅勤務の人に支給しているパソコンをVPNでつなげて社内の各システムにアクセスできるようにしています。もちろん他からは接続は一切できません。
在宅勤務の導入が進んでいくにつれて、単にクラウドでどこからでも誰からでもアクセスできてしまうとセキュリティ的に心配だという企業が増えてくるかもしれません。VPNでセキュリティを担保して他からは一切アクセスできないようにしたいというご相談があればご連絡お待ちしております。
教育できる会社は強くなる
エンジニアであれば自分でスキルアップのための努力を怠るべきではありませんし、会社の教育に頼ってばかりの人はエンジニアとして生き残っていくことは非常に厳しいと思いますが、そうは言っても未経験の人を一人前のエンジニアに育て上げることのできる会社はこれからはますます強くなるのではないかと考えています。
エンジニアの数が足りていればわざわざそんなこと会社がしなくてもいいかもしれませんが、エンジニアに限らずこれからは人手不足がどんどんひどくなっていくわけです。だから未経験の人でも受け入れて育てられる会社は強いと思います。
一方でAIによって不要になる仕事もこれから少しずつ増えてくることになると予想されています。その時に不要となった職種の人達は他の職種への転換が必要になりますが、仮にこの人達をエンジニアとして受け入れようと思ったら当然ですが全員未経験者です。他の業界で不要になった人達を育成できる会社は強いと思います。
今なんとなく私ができたらいいなと考えているのが、高齢者をエンジニアとして育成することです。今すでにそうなっていますが、人手不足と言いつつも年配の方は仕事探しに苦労される方がたくさんいます。年配の方で未経験だとさすがに採用するのは厳しいですからね。
だから人手不足の時代でも年配の人はたくさん余っているわけです。今後AIで不要となってしまった仕事が出てくると、人手不足なのに高齢者の人ができる職種は限定されるという問題が出てくるような気がしてます。その時にその人達をエンジニアとして受け入れて育成することができればかなり強いのではないかと…。本当に実現できるか不明なのでまだ妄想段階ですが。
実験的に1人そういう方を採用して育成のチャレンジをしてみたいと思い、50代以上の方から応募があると積極的に面接するようにしているのですが、どうしても慎重にならざるを得ず、残念ながら今のところうまくいってません。
こんな感じで一応色々と今後のことは割りと真面目に考えています。w アクシアで働いてみることに興味を持っていただけている方がいらっしゃれば気軽にご連絡いただければと思います。ちなみにプログラマー以外でも、プログラマーが作ったプログラムを試験してもらうテスターも現在募集中です。サボって求人ページにまだ載せてないのですが…。
プログラムよりの技術を要する試験ではなく、試験仕様書に基いて画面操作中心に行っていただく試験なので未経験の方でも大丈夫です。8時間ガッツリは難しいけど、1日5時間くらいとかある程度まとまって仕事をしたい主婦の方とかにちょうど良いのではないかと思います。急な用事などで休みたいときなどかなり柔軟に対応可能です。