客先常駐開発をやめて良かった8つのこと


客先常駐開発について日頃から私はボロクソに言っておりますが、客先常駐をやっている偽開発会社なんか滅びてしまえばいいと心の奥底から思っております。先日はこんな記事↓を書いたところ、多くの共感の声をいただくと共に、客先常駐開発をやっている経営者と思しき方からは小数ながらクソリプもいただきました。ありがとうございます。

人売りIT派遣企業はそろそろ壊滅させてもいいと思う

こんな偉そうなことを言っている私ですが、その昔創業当時はアクシアも客先常駐で開発をやっていました。会社の黒歴史です。ですが客先常駐の問題に気づいてしまったので、客先常駐ビジネスからは完全に撤退しました。今では全て持ち帰りの自社開発の仕事です。

私はIT業界が良くなるためには客先常駐の仕事を行っている人売りIT派遣企業を1日でも早く滅ぼし、業界の形を健全な形にしなければならないと考えています。そのためには既存の人売りIT派遣企業に滅びてもらうか、アクシアのように足を洗って普通の開発会社に変わってもらわねばなりません。

そのために今回は「客先常駐開発をやめたらこんないいことがありましたよ」という内容を書いてみたいと思います。ですので今回の内容は人売りIT派遣企業の経営者向けです。

客先常駐ビジネスは無能な経営者でもできますので、無能な経営者が客先常駐から足を洗って普通の請負契約でシステムを行うように変わるのは大変ですが、常駐開発を行っている会社がブラック企業から生まれ変わるための第一歩は客先常駐開発からの撤退です。

ぜひこれを読んでいただいて偽装請負という違法行為に手を染めてエンジニアを苦しめるブラック企業から脱却するための第一歩としていただければと思います。

1.採用力が高まった

客先常駐から撤退したばかりのアクシアは、自社内開発の体制に変わったとはいえ、長時間残業が当たり前のブラック企業でした。それでも常駐開発だけしかやっていなかった頃と比べると採用力が高まりました。

この業界で客先常駐しているエンジニアは今の現状に辟易しています。求人の掲載内容に「客先常駐なし!完全自社開発!」と書くだけでそれに惹かれて応募してくる人の数が増えました。

この業界には客先常駐をやっている会社だらけの状況で、客先常駐を行っていない開発会社を探すほうが難しいですが、人手不足のこの時代ならなおのこと、客先常駐からの撤退は採用力強化に有効だと思います。

2.従業員の質が上がった

採用力が高くなったことと比例して、従業員の質が上がりました。応募してくる人が増えるわけですから優秀な人を採用できる確率が高まるのは当たり前ですよね。

創業当時の客先常駐だけやっていた頃の従業員のレベルは今の比較するともうひどいものでした。こんなこと言うのもちょっとアレなんですが、今なら絶対に採用できないようなレベルの人達がそろっていた感じでした。

3.労務管理を行えるようになった

客先常駐を行っているとどうしても客先の会社の人や環境に影響を受けますし、そもそもが他社の人間から指揮命令をされてしまう偽装請負状態にありますから、自社の裁量によって労務管理を行うなどということは不可能に近いです。

どんなに長時間残業が続いていようとも、従業員の稼働を減らしたりすると客先からクレームがきてしまいかねませんからそういうことも難しいです。

そもそもエンジニアを単独でどこかの現場に放り込んでしまったら、客先でどのような状況にエンジニアが置かれているかなどわからなくなってしまいますから、労務管理も何もなくなってしまいます。

普通の会社であればものすごく当たり前のことなのですが、客先常駐から撤退すれば労務管理を行えるようになります。

4.自社の名刺で仕事ができるようになった

客先常駐の仕事をしていると、他社の名刺を持たされて他社の社名を名乗らなければならないことなんて結構普通にありますよね。これは実際やられてみないとわからないかもしれませんが、ものすごく惨めな思いになりますし屈辱的なことです。

派遣契約でもないのに、ずっと他社の人間として振る舞わなければならない。。

客先常駐から撤退すれば、そんなことで悩まされるようなことは二度とありません。自社の名刺を持って、堂々と自社の社名を名乗って仕事ができることが保証されます。

5.社員の帰属意識が高まった

客先常駐から撤退すると、社員の帰属意識が高まります。高まるというよりは、帰属意識の問題を意識する必要が全くなくなるという感じです。

客先常駐の仕事をやっている時は度々従業員から会社への帰属意識の問題を聞いていました。働いているエンジニアも「この会社に所属する意味は何なのか」「他の会社でも別にいいのではないか」こういうことに常に悩まされながら仕事をしている人は多くいます。

客先常駐から撤退すれば、同じ会社の人達とチームを組んで仕事をするという当たり前のことができるようになります。

6.業務効率を意識するようになった

客先常駐だと長時間残業になればなるほど売上が上がってしまったりすることもあり、業務効率化して業務効率を短縮しようという意識が中々働かなくなります。

それが持ち帰りの普通の請負契約になると、非効率な働き方をして人件費が増えてしまうと簡単に赤字となってしまいます。逆に効率的に進めれば進めるほど利益率は高くなります。

だから嫌でも業務効率を意識しなければならなくなります。アクシアが業務効率を意識するようになって、2012年に残業ゼロを達成するに至ったのも、客先常駐からの完全撤退があったからこそです。

7.会社にノウハウが蓄積されるようになった

客先常駐の仕事のやり方というのは、一つプロジェクトが立ち上がると色んな所から人を集めてきてチームを編成します。そしてプロジェクトが終われば解散してしまいます。そのプロジェクトのメンバーだった人達は、それぞれがまた他の別々のプロジェクトに参画していくことになります。

プロジェクトを一つ経験すれば本来であればその中から色々な反省点が生まれ、それとともに改善点も出てくるものです。それらを昇華させていって他のプロジェクトでも応用できるようになれば、それは会社としてのノウハウになります。

新しいノウハウが蓄積されれば、次のプロジェクトでは前回の時よりもうまくプロジェクトを進行することができるようになります。

客先常駐開発だとプロジェクトごとに解散してしまいますし、そもそもメンバーが別々の会社の人達なので、プロジェクトで得た教訓がノウハウとして会社に蓄積されていくようなことはありません。

8.顧客から感謝されるようになった

客先常駐でも顧客からありがとうと言ってもらえることはあります。でも請負契約で仕事すると顧客から感謝してもらえることが格段に増えます。全然違います。

客先常駐だとエンドユーザーとの間に何社も入っていたりして、プロジェクトが完了しても顧客の声が自分のところまで届くことって少ないと思います。でもなぜかクレームについては多重下請けの会社間で迅速なコミュニケーションがとられるんですよね。w クレームについてはすぐに自社までおりてきます。

文句を言われることはあっても感謝の言葉が伝わってくることはほとんどない。仕事をしていても会話する内容といえば単価が高い・安いといった、まさに人売りと呼べるような会話だけ。

客先常駐から撤退すれば、顧客の声がダイレクトに受け取れるようになります。良い仕事をすれば次の仕事ももらえます。ちなみに現在アクシアでは既存顧客からのリピート受注と保守で占める割合は9割で、新規顧客からの受注は1割だけです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。人売りIT派遣などという誰からも喜ばれない業界を歪めている仕事などさっさとやめて、普通の受託開発の仕事をしてIT業界をよくしていきたいという気持ちになりましたでしょうか?もし「やっぱり楽して中間マージン稼ぎたいなwww」と思った方の会社は今すぐに潰れてしまってほしいです。w

アクシアは客先常駐から撤退した後もしばらくは残業まみれのブラック企業でした。でも客先常駐から撤退したからこそ、会社を改善してホワイト企業アワードを受賞できるようにまでなったのです。よって序列をつけるとこんな感じです。

人売りIT派遣企業 < ブラック企業(客先常駐撤退後) < ホワイト企業

つまりですね、人売りIT派遣企業は普通のブラック企業以下のゴミということです。さっさと壊滅させなければならない存在です。

これを読んでいただいている方が人売りIT派遣企業に勤めているエンジニアの方の場合は、ぜひ社長さんにこのことを教えてあげてくださいね。もしそんなこと社長に直接言ったら怒られちゃいます><ということであれば、「アクシアとかいう会社の人がこんなこと言ってますよ」と言って私のせいにしてもらっても大丈夫です。w

今日の内容は一人でも多くの人売りIT派遣企業の社長に読んでほしい!

もし客先常駐から本気で完全撤退したいけど具体的にどうやれば良いかわからなくて悩んでいるという人売りIT派遣企業の社長さんがいれば、ご連絡いただければアクシアが具体的にどうやって客先常駐から撤退したか等、できる範囲でお伝えしても良いです。

IT業界の偽装請負に労基署が目をつけてくれれば一瞬だと思うんだけど、この世から人売りIT派遣企業が一日でも早く消滅することを心の底から願っています。

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