エンジニアを採用できない会社が採用成功する6つの方法


今は人手不足の時代となって多くの会社が採用難に見舞われています。これからますます労働人口は減っていきますので、この傾向はより一層強くなっていくことが予想されます。エンジニアに対する需要も日に日に高まってきており、エンジニアの人材不足に関する話も度々ニュースにも取り上げられるようになりました。

そんな採用難の時代の中においても、幸いにして我々の会社では採用難とは無縁の毎日を送っております。特にどこかの求人サイトに求人掲載をしなくとも、毎日のように会社ウェブサイト経由で求人応募をいただいている状況です。これは大変ありがたい限りです。本当にありがとうございます。

アクシアでなぜこんなにも求人応募が殺到するかと言うとそれには色々な要因があると思いますが、重要な要素として間違いなくあるのは、他社がアプローチできない層にもアクシアではアプローチできるという点があげられます。

これはどういうことかと言いますと、日本にはもう採用できるエンジニアがいないのかというとそんなことは全くなく、エンジニアとして働きたいけど働けていない、または転職したいとは思っているけど転職できずにいる人達が世の中にはあふれており、多くの会社はそういった人達に採用のアプローチができていないということです。

エンジニア不足と言われていますが私から言わせれば全然そんなことはなく、エンジニアとして働きたいのに採用してもらえていない人達が世の中にはたくさんいます。そういう人達にうまくアプローチできればエンジニアの採用はできます。

エンジニアを採用できないという会社は、何か問題があったり、頭が固くてうまく採用ができていないということです。少し視点を変えて柔軟に考えることができれば、エンジニアを採用することは十分に可能です。少しだけ視点を変えるということが大事です。

エンジニアを採用できずに困っている開発会社の方や(SESは開発会社ではない)、社内にエンジニア部門を持っている企業の方の参考になれば幸いです。

方法1:自社で働きたいと思っているSESの人をねらう

システム開発と呼ばれる業界に存在する企業の多くは、SESと呼ばれるエンジニアを客先常駐させてピンハネして稼いでいる企業です。SES企業は自分達のことを開発会社だとウソをつきますが、彼らは開発会社ではありません。やっていることは実質派遣ですが、派遣法の規制を逃れて偽装請負ばかりしている違法な派遣企業と言えます。

SESで働くエンジニアの多くが、本当は客先常駐で働くのではなくて自社で開発を行いたいと願っています。ではどうして自社開発できる会社に転職しないのかと言うと、一番の要因は自社開発できる会社を容易には見つけられないからです。

システム開発の業界ではない会社の方からするとちょっとよくイメージできない部分があるかもしれませんが、「完全自社開発で仕事ができます」とアピールするだけでも客先常駐に嫌気がさしているエンジニアには十分刺さります。アクシアでも完全自社開発だという理由だけで採用できた事例も実際にあります。

求人情報を出す時に、現在SESの客先常駐で働いているエンジニアをターゲットとして、完全自社開発ができることをアピールすることには意味があります。普通の会社にとっては何も難しいことではありません。自分の会社で自分の席で毎日仕事することができる。それだけでSESで働くエンジニアにはピンとくるものがあります。

方法2: エンジニア経験豊富な育児中の主婦をねらう

残念なことにIT業界では残業が多い会社がほとんどです。特にSESの会社では労務管理がまともに行われないので長時間労働化することが多く、出産のタイミングでエンジニアを引退する人がたくさんいます。

出産して子育てがありますが、エンジニアとしてのキャリアを積んできた人達は本当は子育てが一段落してきたらエンジニアに戻りたいと思っている人達が多くいます。でも多くの人はエンジニアに戻ることを諦めます。なぜなら残業が多いからです。残業まみれで子育てが困難だからです。

そういう人達はせっかくエンジニアとしてのキャリアが10年とかあったとしても、普通の飲食店でアルバイトしていたりします。せっかく専門スキルを身につけて経験も豊富なのにもったいないとしか言いようがありませんね。でも残業まみれの環境しか用意できない会社が悪いのです。

エンジニア経験豊富な育児中の主婦をターゲットにするのであれば、労働環境を改善して残業を無くしましょう。これは必須条件です。そしてもう一つ、育児中の主婦をターゲットにするのであれば、フルタイム以外の選択肢を与えましょう。時短勤務でもパートでもアルバイトでも何でも良いです。

育児中の主婦の人達の多くは「17時には仕事を終えて帰りたい」と言います。その理由は、家に帰って夕飯を作りたいからです。え?そんなこと?と思わずに、これは私が実際にヒアリングして明確になっている生の声なので切実に受け入れてください。アクシアで働いている主婦エンジニアの人達は全員17時までには仕事を終えています。

家に帰って夕飯を作りたいのに、勤務終了時間が18時までとか、19時までという選択肢しかないと、育児中の主婦がエンジニアとして復帰して働く道を奪うことになる場合が十分にあるということです。

本当はエンジニアとして復帰したいけど復帰できずにいる、エンジニア経験豊富な育児中の主婦は世の中にあふれています。残業を無くし、フルタイム以外の選択肢を与えることによってこの層にアプローチすることができます。

方法3:何らかの事情で出勤が困難な人

世の中には色々な事情によって、出勤することが困難な状況にある人がいます。育児の事情だったり、体調的な事情だったりで、毎日電車に乗って通勤することができない人達です。

では通勤することができないからと言って、彼らは働きたくないのかと言うとそんなことありません。事情があって通勤することが難しいだけであって、彼らの中には本当はものすごく働きたいと思っている人達がいます。

そういう人達への解決策は在宅勤務です。在宅勤務の仕組みを導入することによって通勤が困難な人達にも働くという選択肢を提供することが可能となります。

物理的に出勤しなければ仕事ができない業種であれば難しいですが、環境さえ整えばエンジニアの仕事は遠隔でも十分に対応することが可能です。遠隔勤務の環境づくりはそれほど難しいことではありませんので、在宅勤務の環境作りでお困りの方がいましたらお気軽にご相談ください。

世の中にはサボりたい一心で在宅勤務を希望するような人もいるかもしれませんが、事情があって通勤することができない人というのは、在宅勤務の環境を提供するとものすごく頑張って働いてくれるというのが私の率直な感想です。

本当は働きたいけど事情があって通勤することができないという人も世の中には結構いると思います。育児や体調の事情だけではなく、これから先の時代は介護なども通勤できない事情として増えてくることが予想されます。

在宅勤務の仕組みを導入することによって、働きたいけど通勤することが困難な人達へのアプローチができるようになります。

方法4:希望する働き口のない地方在住者

東京にはエンジニアが働ける会社はたくさんありますが、地方には東京ほどエンジニアが働ける会社がたくさんあるわけではありません。エンジニアにとって条件が良い会社となると、その数はさらに少なくなります。

アクシアがオフィスを構えている札幌にはSESの会社はたくさんありますが、自社で開発できる会社はほとんどありません。東京にもSESは多いですが、札幌だとSESの比率はもっと高いかもしれません。

東京で採用に苦戦している企業は、地方で採用をねらってみるとうまくいく可能性があります。私の印象では東京よりも地方の方がエンジニアが良い条件で働ける会社が少ないように思いますので、東京に本社がある会社はエンジニア部隊を地方で構築するのも手です。

地方でエンジニア採用する良い点としては、

  • 採用の競合企業が少ない
  • オフィス賃料が安い
  • 給与水準が低い

こういった点があげられます。給与水準が低いというと、エンジニアを安くこき使いたいのかと思われるかもしれませんが、アクシアの場合は札幌も東京と同じ給与水準にしています。そうすると相対的に札幌の他の企業と比べて給与水準が高くなるので、従業員から非常に喜ばれるのです。

エンジニアの仕事は環境さえ整えば遠隔でも可能である点は非常に大きなメリットです。アクシアのように地方に拠点を構えても良いですし、在宅勤務でも良いと思います。東京だけではなく日本全国に採用の視野を拡げることで、今まで採用のチャンスに恵まれなかった地方在住者にアプローチすることができます。

方法5:仕事以外にやりたいことがある人

今の時代、全員が当たり前のようにフルタイム前提で働く時代ではなくなってきました。最近は副業というものが流行り始めているように感じますが、副業もメインの仕事以外のやりたいことに該当します。

アクシアでもメインの仕事以外に自分でやりたいことがあるので、アクシアでの仕事は週3回にしている人がいます。その従業員は自分でウェブサービスを開発して運営しています。そのサービスの開発に時間を使いたいので、アクシアでの勤務は週3としています。

この人が応募してきた時に他にやりたいことがあるので週3勤務にしたいという話は聞いていましたし、送ってもらったGitHubのソースコードの内容はそれはもう見事なものでした。それなりに経験のあるエンジニアでも簡単には実装できないようなものが実装されていました。

このように他にやりたいことがあるのでフルタイムでは働けないけど、働く時間や日数を短くできるなら働きたいという優秀なエンジニアは世の中に結構いると思います。フルタイム以外の柔軟な勤務ができる仕組みがあれば、こういう人達にもアプローチすることができるようになります。

方法6:エンジニアになりたいと思っている未経験者

エンジニアとして働きたいと思っているけど、実務経験がなくて中々雇ってもらえないという人が世の中にはたくさんいます。ちなみに「方法5:仕事以外にやりたいことがある人」のところで例として紹介した弊社エンジニアは、アクシアで働く前はエンジニアとしての業務経験がゼロでした。業務経験はゼロでしたがプライベートで色々なプログラミングをしてきたので、高いプログラミングスキルを有していました。

業務の実務経験だけしか見ていないと、こういう優秀な人を逃すことになります。実務経験はもちろん大事ですが、業務経験だけではなく、趣味やプライベートも含めたプログラミング経験をしっかり評価するようにしましょう。そのためには応募者が書いたソースコードを読むことも必要です。

それでもどうしても中々エンジニアを採用できない会社の場合は、エンジニア希望の未経験者を雇って育成するしかありません。育成コストがかかりますし辞められたら育成コストが水の泡になりますが、他に応募してもらえる魅力がないのですから仕方ありません。

もし未経験者を採用するのであれば、採用した企業は責任を持って育成しなければなりません。SES企業のように未経験者を現場に放り込んでOJTという名の放置プレーなど決して行ってはいけません。

ただし全くの未経験者を採用する場合でも、全く何もやっていない人を採用することを私はオススメできません。エンジニアという仕事に本当に興味があって、本気でエンジニアになりたいと考えている人というのは、たとえ未経験だとしても自分で何かしら行動していることが普通だからです。

何も行動していない人は、採用後も何も行動しないと考えて間違いありません。そういう人はエンジニアにとって重要な知的好奇心やスキルアップのモチベーションを持つことができませんので、エンジニアとして成長することはありません。

ちなみに以前こんなブログを書きました。

プログラマーになりたいと思った人がやるべき7つのこと

未経験の人であっても本当にやる気のある人はここまでやってから応募してきます。ここに書いてあること全部はやっていなくても、未経験者を採用するのであればある程度は自分で行動している人を採用しないと絶対に失敗します。

私としては自分で実際に行動を起こしてやる気のある人に対しては、未経験であってもまともな企業への門戸が開かれることを望みます。SESのような劣悪な環境に騙されて落とされていく未経験者をこれ以上生まないように何とかしていかなければならないとも思います。

まとめ

少し視点を変えて今までアプローチできていなかった層にアプローチしてエンジニアの採用を成功させるという視点で書きました。本質的な改善が必要な内容がほとんどだったので、お手軽に小手先のテクニックでエンジニア採用ができるノウハウ的な方法を期待していた人にとっては期待はずれの内容だったかもしれません。

しかし採用を小手先のテクニックでごまかそうと考えることがそもそもの間違いですので、エンジニアをまともに採用したければ本質的な改善が必要だということは当たり前のことです。

またここに書かれた6つの方法は、エンジニアを採用する方法というだけではなく、今働いているエンジニアが辞めないようにする方法でもあります。

今はフルタイムで残業バリバリで働けている人でも、いつかは出産や育児というイベントがやってくる可能性がありますし、病気や介護という事情で出勤できなくなる日がくるかもしれません。メインの仕事以外でやりたいことができることもあるかもしれません。

その時に会社の環境が整っていなければどうなるか。そのエンジニアには辞めるという選択肢以外なくなってしまうことは明らかですね。

最近は働き方改革ということが叫ばれるようになりましたが、働き方改革とは働き方の多様性を認めて、より多くの人が働きやすいようにそういう環境を作るということです。そのための残業削減であり、時短勤務であり、在宅勤務です。

より多くの会社で働き方改革が行われ、エンジニアにとって働きやすい環境が増えることを願います。そのためにこのブログ記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。

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