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先日の1月23日は都心で大量の雪が降りました。私はその日体調崩して終日寝込んでましたので雪の凄まじさを体感していませんが本当にすごかったようですね。TwitterやFacebookが雪に関する情報であふれていました。そんな中で、

雪の日に休みにしない会社はブラックだ

という主旨のツイートを見かけまして、そのツイートを多くの人がリツイートして拡散されていました。これに対しては交通事情なんて人それぞれ違うわけだし、必要だと思えば個人の判断で有給使って休めばいいじゃんとしか思いませんでした。

自分で物事を判断できない子供ではないのだから、本当に必要だと思えば自分の判断で休みを取れば良いだけです。それなのに「休みます」の一言が言えずに会社に責任をなすりつけている人達は本当に社畜の鏡ですよね。

私の上記のツイートに対していくつか反響がありましたが、おおまかに分類するとこんな感じです。

  • こういう人達は自己判断のできない人達でしかない
  • 天候事情で有給消化なんてしたくない(だから有給使わずに休ませろ)
  • 会社には安全配慮義務がある
  • 有給使えるなら使いたいけど使えない

天候事情で有給消化なんてしたくないというならそれも個人の自由ですから消化しなければいいとしか言えません。有給使うのも使わないのも個人の判断です。どうしても有給使いたくないなら出社しましょう。

なお有給使いたくないし働きたくないけど金は払えというちょっとアレな主張も散見されましたが、あまりにもアレな主張なのでこういうのは議論する価値もありませんしいったん置いておきます。

雪の日の安全配慮義務について

会社には安全配慮義務があるというのはその通りではありますが、雪が降ったから仕事を休みにしなければいけないとは私は思いません。雪が降ったら滑りやすいので気をつけて歩きましょうで十分ではないでしょうか。

そもそも雪が降ったら危ないから出社できないとか言っていたら雪国の人達はみんな冬に出社できなくなりますよ。東京と雪国は違う、東京はすぐにアイスバーンになって危ないみたいな知ったかぶりの主張をしていた人もいましたが、私つい先日札幌に行ってきましたが、札幌にも普通にアイスバーンありますよ?でも皆さん普通に出社して普通に仕事されています。

雪が降った時の交通事情が雪国とは違うというのは事実なので、東京で雪が降った時には交通事情に関しては配慮せざるを得なくなるのはわかりますが、雪国で普通に毎日出社して仕事されている方が大勢いる以上は、雪が降ったことをもって企業がその日を休業日にするべき理由にはならないと思います。

もちろん諸々の事情を総合的に判断して「危ないから休み」という判断があっても別に構わないとは思いますが、毎日雪に囲まれて生活や仕事をしている雪国の人達もいるわけですので、降雪を理由として企業が安全配慮義務のために会社を休業日にしなければならない、とまでは言えないのではないかと私は考えています。

ちなみに弊社札幌オフィスの従業員に、雪が降って危ないから会社を休みにすると言ったらどう思いますか?と聞いてみたところ、「何が危ないんですか?」というレスポンスでしたね。交通事情で休んだり早退することはしょうがないとは思っても、危ないから休むというのはしっくりこないようです。

本気で雪の日は危ないから仕事休みにするべきだと主張している人は、雪山は雪がたくさんあって危ないのでスキー・スノボーも行かない方がいいですよ。まあどうせ本当に雪がそこまで危ないだなんて思ってないだろうし、そういうこと言う人は屁理屈こねくり回して単に仕事休みたいだけなんでしょうけど。

有給を使えるなら使いたいけど使えない

雪の日だろうと、雨の日だろうと、風の日だろうと、休みたい・休む必要があると思った時には休めば良いというのが私の考えですが、世の中には有給を使うことを許さないブラック企業も実在することは今や疑う余地もありません。こういう会社に入ってしまうと有給なんてあってないようなもの、ひどい場合には有給がきちんと支給されていないなんてブラックな会社もあるのかもしれません。

もちろん組織で仕事をする以上、仕事はチームワークですから周りの人への迷惑を全く顧みずに自分勝手で独りよがりの行動をとったりすれば、会社として評価ダウンのようなことはなかったとしても、周りの人達から嫌われて終了でしょう。「お互いに」配慮や思いやりはほしいですよね。

問題なのはそもそも従業員が有給取得することを日常的に企業が嫌がったり、人員不足や業務が非効率という理由で普段から有給取得すること自体が困難になってしまっている場合です。このような場合には企業側の責任が問われてしかるべきだと思います。

雪の日だけ休ませてくれたらそれでいいのか?問題の本質はそこではないのでは?

SNSの情報を見ていると、雪の日に休ませてくれたり早退させてくれたりする会社に対して称賛の声があがっていました。中には23日に雪合戦をしている会社に対して「なんて素晴らしい会社なんだ」というような声もありましたね。

雪の日に休業日にする会社があっても雪合戦やってる会社があっても別にいいと思いますよ。でもこれだけでホワイト!ホワイト!とバカみたいに叫んでいる人達はブラック企業からしたら簡単に騙せてしまうカモになってしまうのではないかと一抹の不安を感じております。

だって普段の通常業務でどんなに激務で長時間労働が状態化していてもそういう人達は気にならないのでしょう?雪が降った日に会社を休ませてくれたり雪合戦して社長に雪をぶつけさせてくれさえすれば。

ブラック企業からしたらこんな美味しいカモはいませんよね。普段どんなに激務で労働環境めちゃくちゃであっても、雪の日に仕事休みにしてあげればホワイトだ素晴らしいだと賞賛しながら入社してきてくれるわけですから。

企業を見極める上で問題の本質となるのはどう考えても雪の日に休みにするかどうかではないですよね。ぶっちゃけピンポイントで雪の降った日だけ休みにすることはやろうと思えば多くの会社でできると思います。でも問題の本質はそこではないでしょう?

その企業がホワイトかブラックかを判断するためには、雪の降った日にピンポイントで休業日にしてくれたかどうかよりも、普段から効率化された業務の進め方がされていて、恒常的に残業が少なくて有給も取りやすい会社であるかどうかの方がよっぽど大事だと思いませんか?

雪の日休みにしてくれる会社だったとしても、普段の業務が全然効率化されていなくて残業まみれで有給もまともに取れないような会社では全く意味ないですよね?

1月23日の記録的な降雪の時の企業の対応を質問しろとか適当なこと言って学生を煽っている人もいましたけど、そんなこと本当に質問したらまともな企業であれば「こいつ頭悪いやつだな」とか「こいつ面倒くさいやつだな」と思われてしまうのがオチです。

それよりも普段の残業状況や有給取得状況を普通に質問できる学生の方が、うちの会社を真剣に検討してくれている求職者だとまともな企業であれば考えるのではないでしょうか。

まとめ

雪の日の企業の対応については様々な意見があるようですし、その主張を全面的に否定するつもりもありませんが、私の意見を箇条書きでまとめるとこんな感じです。

  • 雪の日に休むかどうかなんて大した問題ではない、自己判断しろ
  • 1月23日の雪の日の対応をどうしたかなんてアホな質問を企業にするな
  • どうせ聞くなら普段の業務状況など入社後の日常生活に直接関わる本質的な質問をしろ

こんな感じですかね。くれぐれも雪の日に休ませてくれたくらいでホワイトだと勘違いして騙されないようにしましょう。本質はそこじゃないですよ。


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