タダでサービスを要求する相手を顧客と呼ぶのはやめにしないか


週末にTwitterで書いた内容にたくさん反響をいただきました。

いつもコメントいただいたものにはできる限り目を通すようにしているのですが、あまりにも通知が多すぎて全部追うのは途中で諦めました。これだけ多くの反響があってバズるということはそれだけこの手のブラック顧客に嫌な思いをさせられている人がたくさんいるということでしょうね。今回は珍しくクソリッパーもあまり出現しませんでした。w

理不尽な要求を無償で要求する顧客の本質はブラック企業と全く同じ

何かを要求してくるにも関わらず、それに対する対価を払おうとしない姿勢はブラック企業と全く同じです。

この通り本質的には全く同じなのですが、その矛先が外側に向いた輩がブラック顧客、内側に向いた輩がブラック企業です。ただし私の経験上、外部の取引先に対して理不尽な要求を平気でしてくるような会社は、かなりの確率で内部でも同じようなことをやっているブラック企業でしたね。それについては以前こちらの記事にも書きました。↓

残業を求めてくる顧客はブラック企業です

普通常識ある人間であれば外部の人に対して無償でサービスを要求したり、時間外や休日の対応を恫喝して強要したりといったことはモラル的に考えてもとてもできることではないはずです。それを平気で外の人に対してやってしまうということは、内部でも同じことをやっていると考える方が自然です。どちらかというと身内に対しての方が無茶なことも言いやすいですからね。外に対してだけ理不尽な言動をしているとは考えにくいです。

理不尽な顧客は大義名分を掲げてくるからやっかい

サービスをタダで要求するような理不尽な顧客は度々大義名分を掲げてきます。

  • 良いものを作りたいとは思わないのか?
  • 顧客を満足させたいとは思わないのか?
  • 社会のためになる仕事をやりたいとは思わないのか?

どれも正論です。このように問われたらYESと答えるしかありません。そうして「だったらやってよ(無料で)」というのが彼らの常套手段です。そこにロジックなど存在しません。色々とご立派な大義名分を掲げてこられると、なぜか悪いのはこちらのような気持ちになってきてしまいますがもちろんそんなものは錯覚です。悪いのはサービスに金を払おうとしない顧客です

サービスにお金がかかるという当たり前の真実が彼らには理解できないのかというとそんなことはありません。彼らにも霊長類ヒトとしての脳みそを持っているのですから本当はそれくらいのことは理解できているはずでしょう。

彼らがどれだけ立派な大義名分を掲げようとも、彼らの言っていることを翻訳すると「いいからタダでやれ」となります。大義名分に掲げるものはなんだって良いのです。何でもいいからとにかくタダでやってもらいたいのです。だから当たり前のロジックなど通用しないので会話が中々成立しないのです。

ブラック顧客のやっていることを吉野家に例えるとこうなります

私は理不尽な顧客の事例をよりわかりやすくお伝えするために、我々に身近な存在である「吉野家」の事例に例えてお話することが多々あります。

顧客:卵追加できますか

店舗:追加費用50円です

顧客:美味しいもの食べさせたいと思わないのですか

店舗:思いますよ

顧客:だったらタダで出してよ

店舗:サービスにはお金がかかります

顧客:金、金、金って、お金のことしか言えないんですか

いかに人として恥ずかしいことをしているかおわかりいただけますでしょうか。そんなこと当たり前だろうとしか言いようのない内容です。事と次第によっては警察呼ばれてしまうレベルですね。

「今後の付き合い」をほのめかしてくる相手にろくなやつはいない

中には「今後の付き合い」をほのめかしてきて、だから今回はタダでやってよと要求してくる相手もいます。無料で対応してくれないと今後お宅には発注しないというような露骨なやつもありますが、よくある事例としては「今回無償で対応してくれれば今後御社に大型の発注ができる」というような手法です。

昔はアクシアもこの言葉によく騙されたものですが、今回タダでやってくれたら今後大型の発注をすると言って、実際に大型の発注をしてくれた事例など一度もありませんよ。w

少し考えてみれば本来支払うべき料金も払おうとしないようなセコイ相手が大型の発注をしてくれるはずがないのですよね。こういう発言はスルーするのが一番です。

「お金のことしか言えないのか」という顧客が一番お金のことを考えている

良いサービスを作るという大義名分のもと、「お金のことしか言えないのか」と偉そうなことを言ったところでその顧客の本質は卑しいものです。無料でやれと言っていることもお金に関わることです。しかも自分のことしか考えていない。

かっこいい。お金のことばっかり!と文句を言ってくる相手には「それ、あなたのことでしょう」と言い返してやりたいものですね。

理不尽な要求は断らないと自社がブラック化していく

アクシアでは残業ゼロにしてから顧客の理不尽な要求は断らざるを得なくなりました。なぜなら、顧客の理不尽な要求を受け続けていれば残業ゼロを維持できないからです。自社の労働環境を改善するためには顧客の理不尽な要求を断ることは絶対条件なのです。私は残業ゼロにしてからそのことに気づきました。

エン・ジャパンさんのサイトに掲載されている残業する理由の調査結果です。

残業原因

残業原因

「中小企業の残業」実態調査

これによると残業原因の一番の理由は「取引先からの要望にこたえるため」とあります。取引先の要望に応えるために世の中で残業があふれかえっているわけです。顧客の要望に応えることは大切なことですが、理不尽な要求は断らねばなりません。

顧客の理不尽な要望を受けてしまうということは、自社内のどこかでそのしわ寄せを受けなければならなくなるということです。それが自社の長時間残業となって現れてくるわけですね。そうやって理不尽な要求を飲めば飲むほど自社がブラック化していきます。

ブラックな体質はこのように感染していくものです。自社をブラック化させたくなければ理不尽な要求はしっかり断りましょう。

理不尽な要求をすると結局は自分が損をすることになる

アクシアではいつもいつも過剰な要求をしてくる顧客に対しては、その分の手間も考慮した見積金額を提示するようにしています。

理不尽と思われるようなことを言われたとしても、「これだけの金額をもらえれば十分納得できる」という金額で提示します。当然高くなります。でも理不尽な要求される場合はこちらもそれ相応の金額を貰わねばやってられません。高いと言われようが払ってくれないなら契約しませんし、そうやって理不尽な顧客が淘汰されていき、信頼できる優良な顧客だけが残っていきます。

Twitterの反応を見ていると同じような対応をしている会社は世の中たくさんあるようです。つまりあまり理不尽なことばかり言っていると、自分の知らぬ間に必要以上に高い金額を提示されてしまっているというようなことだってあり得るわけです。そうしたら結局損していることになります。理不尽な要求を飲ませて短期的に得したつもりになっていても、長い目で見たらそんなことは何の特にもなりません。

お金の話ができないならビジネスの世界から出ていきましょう

我々はボランティア活動をしているわけではありませんから、きちんと売上と利益を追求していかねばなりません。サービスを提供してその対価としてお金を払ってもらうという当たり前の活動をしているに過ぎません。

それに対して「良いものを作りたくないのか」などと全く関係のない大義名分を持ち出して自分を正当化し、単にお金を払いたくないという自分の卑しさを認めたくないのであれば、さっさとビジネスの世界から撤退することを強くお勧めしたいと思います。

趣味でもボランティアでもなくてビジネスをしているのだからお金の話をすることは当たり前のことでしょう。立派な大義名分掲げる前にお金払ってください。

それでもどうしても「いや、自分はお金のことよりももっと高潔な理想を掲げて仕事がしたいんだ」という方にはこちらのツイートを参考にされることを強く推奨いたします。個人的にはこちらのツイートが今回のベストツイートです。

ビジネスの場でお金の話をできるだけしたくないのであれば、お金のことを考えなくても良いくらいに十分なお金を支払ってもらうしかありません。「言い値でかまわん、いいものを作ってくれ」こんなこと言われたらめちゃくちゃやる気を出して頑張りますので、そういう企業さんがいらっしゃいましたらぜひお問い合わせお待ちしております。w

結論 : タダでサービスを要求する相手は顧客ではない

というわけで、タダでサービスを要求してくる相手の呼び方を募集してます。