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「エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか」という内容について昨日のブログ記事で書いたところ、賛否両論様々なご意見をいただきました。

エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか

私としましてはそれなりに意味のあるテーマについて書いたつもりではありますが、クソリプはできるだけ回避する方向で書いたのにそれでも予想以上にバカなコメントが吹き荒れて正直昨日は若干疲れました。

スキルアップしていくためには勉強はした方がいいよとは言っているけど、勉強しないと絶対にダメなんて言っていないことは普通の日本語読解能力があればわかるはずなんですが、そうでない方が多数いらっしゃったようですね。

勉強するのも勉強しないのも自由だしどっちが正しいということもないけれども、その選択の結果には責任を持ちましょうというだけの話です。

昨日の記事にも書いた通り、私は以前と違って今は従業員にはプライベートで勉強しろなどと言うことはなくなったのですが、昨日の記事に対してあれだけ批判的な意見も多いことを考えても、会社が従業員に勉強を強制したところで決して良い結果にはならないことはおわかりいただけるかと思います。

バカみたいなコメントはどうでもいいのでスルーするとして、たくさんいただいたコメントの中で議論する意味があるなと感じたのが「育児で時間を取りにくいエンジニアはどうすればよいのか」というテーマです。

これについては難しいテーマであり、正解と言えるような結論は出しにくいようにも思いますが、本日はこのテーマについての現時点での私の意見を書いてみたいと思います。

出産したら働けなくなるような会社は時代遅れ

まず大前提としては、これからの時代は出産したら働けなくなるような会社は時代遅れと言わざるを得ません。議論の方向性としては、出産しても働ける会社であるべきだと考えます。

それは偽善でもなんでもなく、人口減少がますます進んでいく中でそれに伴って労働人口もどんどん少なくなっていく時代だからです。

労働人口が今までよりもはるかに少なくなるわけですから、出産して子育て中の主婦の人も自然に働ける社会を目指して労働人口減少の時代に備えなければなりません。

そのためには残業時間を少なくしたり、時短勤務を導入したり、場合によっては在宅勤務のようなことも検討する必要があると思います。

育児中でもプログラマーとして活躍できる

ちなみにアクシアで3人子育て中の主婦の人に行った事例を少し紹介しますとこんな感じです。

  • 3人も育ててる最中なので会社に出てくること自体が非効率だった
  • 状況を考慮して在宅勤務でプログラミングの勉強をしてもらった
  • 会社としては業務時間内だけ管理してその時間で勉強したことは日報も出してもらった
  • 業務時間外の勉強はやってもやらなくても本人の自由とした(日報も無し)

難しかったのは「在宅」と「勉強」のセットだったことですね。普通に出勤してくる従業員もプライベートで勉強はするし、会社がプライベートでの勉強を禁止することなんてできないじゃないですか。

でも在宅で勉強してもらっている人の場合、勉強した時間のどこまでが業務時間で、どこからがプライベートになるのかという問題がありました。

最初はあやふやにならないように業務時間外での勉強は一切禁止にしようかとも考えたのですが、普通の従業員だってプライベートで勉強はしますし、それを会社が禁止するのもおかしな話だなと思いました。

そこで在宅の従業員と話し合い、会社から業務として勉強を指示をして勉強内容についても管理するのは営業時間内のみとして日報も提出してもらい、それ以外の会社があずかり知らない部分については、会社は管理しないのでやりたければ勝手にやってくださいということにしました。

このやり方で3人子育て中の主婦の人も立派にプログラマーとして戦力化し、今ではプログラマーとして活躍してもらっています。

物理的な時間がないのと勉強意欲がないのは違う

昨日のブログ記事の中で私は「勉強意欲のない人には業務時間で1分も勉強時間を与えない」と書きましたが、別に主婦の人すべてが勉強意欲がないわけではなくて、3人も育ててたらどうしても時間的に無理なもんは無理ですからね。

プログラマーとして戦力化するために2、3か月くらいはかかりましたが、育児中のエンジニアで中々時間が取りにくい状況であってもやりようはあるということは示せているかと思います。

それでも自由に使える時間が少なくなってしまうのは事実

出産を迎えたらそれ以後はもう働けなくなってしまうような会社は問題ですし、子育て中の人であってもスキルアップする手段も戦力化する手段もあります。

それでも主婦の人などが自由に使える時間が他の人と比べて少なくなってしまうのは紛れもない事実です。

そうするとプログラミングが趣味でプライベートな時間の多くを趣味プログラミングに費やしているような人には勝てないのはしょうがないです。

これを不公平と言うのはちょっと違うと思います。別に出産や育児でなくとも、介護や趣味など人それぞれプライベートで何に時間を費やすかは異なりますから、出産や育児だけが特別扱いではないと思います。

出産や育児は勉強に使える時間が確かに短くなってしまうかもしれませんが、勉強に時間をたくさん使って大きな成果を上げる人が他にいるのであれば、その人はやはりより高い評価がされるべきだと思います。

時間とってスキルアップしている人と同じ評価にするなら年功序列しかなくなる

それでもやはり「子育てしてると使える時間が少なくなるから成果だけ見て評価されるのは不公平だ」と言うのであれば、これはもう年功序列にするしかなくなってしまうと思います。

年功序列にすれば、出産・育児で一時戦線離脱してスキルアップのための勉強に時間をほとんど割けなかったとしても、それによって成果が上がらなくて評価や給料が不利になるようなことはなくなりますね。

一つの考え方としては、年功序列は絶対に間違いとは言い切れない部分はあるのかもしれません。私自身は年功序列には賛成できませんが、一つの選択肢として年功序列を選ぶ会社が存在しても別に良いとは思います。

しかしそれだと自己投資してスキルアップのためにたくさん時間を使って実際に実力も上がった人がその分だけ評価されない仕組みで良いのかという問題が出てきてしまいます。

そうなってしまうと優秀な人ほど実力が評価される他の会社に逃げて行ってしまうと考えるのが自然でしょう。

仕事第一ではない時期もあって当たり前の社会になるべきでは?

「出産や育児で勉強時間が取れないエンジニアはどうすればよいのか」ではなくて、「出産や育児で勉強時間が取れない時期があっても良い」と考えると良いのではないでしょうか。

女性が「出産を取るか、仕事を取るか」みたいな問題に直面しなければならないのは、ずっと仕事を第一にして頑張り続けなければならないという考えがあるからのように思います。

昨日のブログ記事でも「勉強はやった方がいいよ」とは書きましたが、やらないとダメなんて書いてませんし、勉強できない時期があったって全然良いと思います。

ずっと勉強や仕事を第一にして頑張り続けなければならないと考えるから辛くなるのではないでしょうか。

育児などで勉強できない時期が人生の5年、10年くらいあっても別にいいと考えれば良いのではないですか?

そういう時期があることによって、ずっと仕事・勉強を頑張り続けている人には勝てないことも多くなるかもしれませんが、別にそれはそれで受け入れれば良いだけではないかと思うんですよね。

アクシアの従業員だった人で、「大学院で勉強してきたい」と言っていったん仕事を辞めて現在大学院に通っている人がいます。2年経ったら戻ってくると本人は言って大学院に行きました。2年後本当に戻ってくるかはその時にならないとわかりませんが。w

人生の中で仕事だけを第一に考えれば、2年間も実務から離れることはもったいないと感じる部分もあるかもしれませんが、この大学院の事例のように仕事以外のことが優先度高くなるのも全然良いと思います。

出産や子育てで忙しくて勉強の時間を作れない人は、別に焦らずとも何年かして少し落ち着いて余裕が出てきたらまた勉強を再開すれば良いのではないでしょうか。

 

昨日のブログ記事に対して多かった意見としまして、プログラミングを好きでやっている人にとっては勉強ではなくて趣味や遊びと同じというご意見が多数ありました。

「勉強」という言葉のニュアンスもあまり良くなかったようです。

こんな感じでプログラミングが好きで趣味でコード書いてるような人達って本当にスキルが高くて優秀ですよね。こういう方達がたくさんいるだけで、日本のIT業界の将来は決して暗いだけのものではないなと期待できちゃいます。w


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