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運用保守は自社でやるべきか、外注すべきか──委託の判断軸

目次
  1. そもそも運用保守には何が含まれるのか
  2. 自社で運用保守を抱え続けることのリスク
  3. 自社運用か、委託か──判断のポイント
  4. 逆に、自社運用が向くケース
  5. 運用保守を委託するときの注意点
  6. アクシアの運用保守
  7. まとめ

最終更新日:2026年6月18日

稼働しているシステムの運用保守を、これからも自社のエンジニアで担い続けるか、外部の会社に委託(外注)するか――システムを持つ多くの企業が、どこかのタイミングで必ず迷うテーマです。

結論から言うと、「保守できる人が社内に1人しかいない」「本業の片手間で運用している」状態なら、外注(委託)を検討すべきサインです。逆に、運用保守を専任で担えるチームが社内にあるなら、無理に外注する必要はありません。この記事では、運用保守を自社で抱えるか外注するかを分ける判断軸と、委託する場合に押さえておきたい注意点を、発注者の視点で整理します。

そもそも運用保守には何が含まれるのか

判断の前に、運用保守という言葉が指す範囲を押さえておきます。ひとことで運用保守といっても、実際には次のように幅広い業務が含まれます。

  • 障害発生時の対応(原因の切り分け・復旧)
  • システムの稼働監視・サーバーの状態確認
  • データのバックアップ
  • セキュリティアップデートの適用
  • 機能の変更・追加、不具合の改修
  • 問い合わせ対応・ドキュメントの整備

「運用」と「保守」の違いや、運用保守そのものの定義をもう少し詳しく知りたい方は、システムの運用・保守とは何かを整理した記事もあわせてご覧ください。ここでは、これらの業務を誰が担うかに絞って話を進めます。

自社で運用保守を抱え続けることのリスク

自社のエンジニアが運用保守を担えるなら、それ自体は理想的です。システムを一番よく分かっている人が手を入れられるからです。ただし、自社運用には見落とされがちなリスクがあります。

もっとも多いのが属人化です。「そのシステムのことはAさんかBさんしか分からない」という状態は、よくある運用の実態です。けれど、その人が辞めたり、長期で休んだり、別のプロジェクトに移った瞬間に、保守できる人がいなくなります。実際にアクシアにも、「社内で保守してきたエンジニアが退職して、対応できる人がいなくなった」というご相談が何度も寄せられています。

もうひとつが片手間運用です。本業の開発や別の業務を抱えながら片手間で運用していると、障害対応が後手に回ったり、セキュリティアップデートが放置されたりしがちです。運用保守は「何も起きていないとき」は目立ちませんが、いざ障害が起きたときに体制の差がはっきり出ます。

自社運用か、委託か──判断のポイント

では、どんな状態なら外注を考えるべきか。自社で運用保守を続けるか、外部に委託するか――判断のポイントを両面で整理すると、次のようになります。

運用保守を自社で続けるか委託するかの判断ポイント。自社運用に向いているケースは、社内に2名以上の対応者がいる・障害対応や監視の手順がある・バックアップや改修を継続できる・ドキュメントが整備されている。委託を検討すべきサインは、担当者が1人に偏っている・退職や異動で引き継ぎが不安・障害時にすぐ動けない・ドキュメントが不足している・本業に集中したい。属人化や緊急対応、継続性に不安があるなら委託で体制化を検討する。
図:運用保守を自社で続けるか、委託するかの判断ポイント

特に、次のようなサインが出ているなら、運用保守の委託を前向きに検討すべきタイミングです。

  • 保守できる人が社内に1人しかいない(属人化=その人が抜けると保守が止まる)
  • 本業の片手間で運用している(障害対応やアップデートが後手に回りがち)
  • 担当者の退職・異動が見えている(引き継ぐ相手が社内にいないと保守が途切れる)
  • 障害時にすぐ動ける体制が足りない(必要な監視・対応時間を自社だけでは賄えない)
  • 保守のためだけにエンジニアを採用・育成し続けるのが難しい

これらは要するに、「社内のリソースだけで、運用保守を安定して続けられるか」という一点に集約されます。続けられないなら、委託を前向きに考えてよいタイミングです。

逆に、自社運用が向くケース

外注がいつも正解というわけではありません。次のような場合は、自社で運用保守を続けるほうが合理的です。

  • 運用保守を専任で担えるチームが社内にあり、属人化していない
  • システムの仕様変更が頻繁で、事業と一体で素早く手を入れたい
  • セキュリティや業務上の理由で、システムを外部に触らせたくない

大切なのは「外注か自社か」を一律で決めることではなく、自社の体制とシステムの性質に照らして判断することです。一部の業務だけを委託し、コア部分は自社で持つ、という組み合わせも現実的な選択肢です。

運用保守を委託するときの注意点

委託すると決めたら、次はどこに任せるかです。委託先選びで失敗しないためのポイントは、開発・保守を任せる会社の選び方として別の記事で詳しく整理していますが、運用保守にしぼると、特に次の2点は外せません。

ひとつは、その会社が属人化せず、チームで保守できる体制か。せっかく外注しても、相手側で特定の担当者1人に依存していては、自社で抱えていたときと同じリスクを引き継ぐだけです。もうひとつは、他社が開発したシステムでも引き受けてくれるか。他社開発システムの保守は難易度が高く、断る会社や、引き継ぎではなくリニューアル(作り直し)を提案してくる会社も少なくありません。

アクシアの運用保守

アクシアの運用保守の3つの強み。1つ目は自社エンジニアが一貫対応(実績15年以上)で、開発から運用保守まで対応し、外注に出さない体制。2つ目は必ず2名以上のチーム体制で、担当者が休んでも止まらず、属人化を防ぎ、継続的にサポート。3つ目は他社開発システムの引き継ぎも対応(保守移管30社以上、AI活用)で、資料不足でも解析して保守体制を構築し、AIも活用して調査を効率化、保守移管サービスに対応。自社開発システムも他社開発システムも、チームで引き受ける。
図:アクシアの運用保守の3つの強み

アクシアは、システム開発を下請けに出さず自社のエンジニアで一貫して行う体制で、運用保守そのものを15年以上手がけてきました。運用保守は必ず2名以上のチームで対応し、担当者が休んだり入れ替わったりしても保守が止まらないようにしています。「その人がいないと何もできない」という属人化を、自社の側で作らないやり方です。

さらに、他社が開発したシステムの引き継ぎ(保守移管)も得意分野です。ソースコードやドキュメントが揃っていなくても、エンジニアが実際にシステムを解析して保守体制を組みます。近年はシステムの解析にAIも活用し、対応できる言語の幅と調査のスピードはさらに広がりました。実際に、保守移管サービスでは他社開発システムの引き継ぎを30社以上手がけています。

「すでに保守を断られてしまった」という場合は、引き継ぎの可否を分ける条件を整理した 「保守を断られた」ときに読む記事もあわせてご覧ください。

まとめ

運用保守を自社でやるか外注するかは、「保守を安定して続けられる体制が社内にあるか」で判断します。属人化・片手間運用・退職リスク・監視体制の不足・採用の難しさ――こうしたサインが出ているなら、委託は前向きに検討してよい選択肢です。委託する場合は、相手がチームで保守できる体制か、他社開発システムでも引き受けられるかを必ず確認してください。アクシアは、他社が開発したシステムの運用保守も、チーム体制で引き継ぎます。まずはお気軽にご相談ください。

その保守・運用、アクシアが引き継ぎます。

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