Wantedly(ウォンテッドリー)がいろいろ話題なので実際に使ってみた考察


Wantedly(ウォンテッドリー)が先日から激しく燃えていますね。炎上してしまった理由は永江さんのこちらの記事を見るとわかりやすいと思います。

ウォンテッドリーに見る、企業の風評対策の最悪手は「隠匿」

DMCAを悪用して自分達に都合の悪いウェブサイトが検索されないように隠蔽しようとしたために反感を買って燃えてしまったわけですね。別にネガティブな情報の一つや二つどんな会社にだってあるわけですからスルーしておけば良かったものを、対応を間違ってしまったために余計にネガティブな印象が広まってしまいました。

実はアクシアでもWantedlyのサービスを以前利用させてもらってまして、そのうちこのサービスを利用した感想を書いてみようと私のブログのねたリストの一つに入れてあったのですが、今回せっかく大きく話題となっていることですしこのタイミングでサービスを利用した感想を書いてみようと思います。(個人の感想ですw)

今まで利用してきた普通の求人媒体とは全く違った

このあたりのことはWantedlyのサイトを見ればある程度わかると思いますが、リクナビ等の他の一般的な求人サービスとは全く違うものでした。普通の求人サービスだと、

  1. エントリー
  2. 書類選考
  3. 面接
  4. 内定

のような流れが一般的となりますが、Wantedlyでは履歴書の提出をいきなり求めるようなことは控えてくださいと言われます。Wantedlyのサイトにも明記されていますが、「共感」で仲間とつながることをお勧めしているサービスなので普通の求人サイトとは違うのです。

何を言ってるかよくわからないかもしれませんが、求人の条件面よりも先にその仕事の内容だったりビジョンだったりといったところを重視し、そこに共感するところからスタートしましょうというサービスです。

ですので福利厚生や給料については募集内容に書かないでくださいということは実際にサービス利用前に言われます。

従来通りの普通の転職サイトをイメージしているとこちらのツイートのような疑問が生じてくることも自然かと思いますが、私自身はWantedlyのサービスを利用する時に「共感で仲間とつながる」というところの主旨には納得しましたし、まさに”共感”しましたのでサービスを利用させていただきました。

企業によって合う・合わないというのはあると思いますが、他の一般的な求人サイトとは明確に差別化がされており、そういう意味でこのサービスがマッチする人達にとっては非常に良いサービスだと思います。

実際に利用してみた結果はどうだったか

アクシアで利用させてもらったプランは6ヶ月間で60万のスタンダードプランです。月10万です。

https://www.wantedly.com/about/list

結果としていただいた応募数は61件、実際に採用した人は1人です。61件という数字が良いか悪いかはわかりませんが、3ヶ月くらい利用した時点で私が「もういいや」と思ってサービスを活用することをやめてしまい(理由は後述)、スタンダードプランに付いているオプション機能を使用することも放棄してしまっていましたので、最後まで真面目に活用していればもう少し良い数字になっていたとは思います。

そんなに特別なことをしていたわけではないのですが、ランキングにもちょくちょく掲載されていました。

https://www.wantedly.com/companies/ranking

ちなみにランキングに掲載されると変な会社からもコンタクトがあったりします。Wantedlyの仕組みとして募集ページにある「応援する」ボタンがたくさん押されるとランキング上位に掲載されやすくなるようですが、お互いに応援するボタンを押し合いませんか?というような問い合わせが来るようになりました。

もっと積極的にうまく活用していればこれよりも全然良い結果となっていた可能性はありますが、とりあえず実際に運用してみたところの数字的な結果については上記の通りです。

Wantedly(ウォンテッドリー)で応募してくる人の質はどうだったか

ここはWantedlyというサービスを利用するかどうかを考える上で重要なポイントとなる部分かと思いますが、応募者の質は一言で言うと玉石混淆です。良い人も悪い人も入り混じっています。これはWantedlyというサービスの仕組みに起因していると思われます。

既に述べた通り、Wantedlyではいきなり書類選考のようなことは行わずに「まず会ってみる」ことが基本となります。応募があったらとにかく会うと思っていただければ大丈夫です。応募者がプロフィールを詳しく書いている場合もありますが、ほとんど何も書いていないような応募者も結構いますので会う時点で相手がどんな人であるかはわかりません。

これが通常の求人サービスですと、まずは書類選考から入ることが一般的です。書類選考によってある程度面接のために会う人と会わない人をふるいにかけることができます。履歴書や職務経歴書程度の内容で一体その人の何がわかるんだという意見は確かにその通りで、書面からだけではわからないことはたくさんあることは事実です。しかし履歴書のようなわずかな書面の情報からもそれなりに情報は入手できることを、私はWantedlyのサービスを利用してから認識するようになりました。

応募してくる人も必ずしも転職モチベーションの高い人ということではありません。中には転職する気など全く無いけど「知らない企業と話をしながら飯をおごってもらう」ことを目的に応募してくるような人も結構います。w Wantedlyを通して企業とランチすることを趣味にしているような人は結構いると思いますよ。

そもそもWantedlyというサービスが目的とするところが、いきなりの採用というよりは「共感」によって人と企業とのつながりを作るようなところにあると思いますので、そういう意味ではサービスの目的は果たされていると言えます。

それと意識高い系の人の中には、企業の目から見て自分がどのように評価されるのかを見るためのツールとしてWantedlyを利用している人も結構いるように思いました。普通の求人サイトですとエントリーして履歴書提出してと結構面倒くさいステップが必要となりますが、Wantedlyであれば「とりあえず会ってみる」ということができます。履歴書の提出のような面倒なステップは全て省略し、とりあえず会ってランチをしながら話をすることができます。そこで企業側の人から、自分のどんなところに魅力を感じるのか、自分の長所はどのようなところだと考えるかと言った話を聞き出したい人がWantedlyには多数存在しています。

そういう人はこちらの会社のことに興味などほとんどないことも多かったですし、採用を見据えてサービスを利用しているこちら側からすると正直迷惑な存在でした。

普通の採用媒体として考えると効率は良くなかった

実際に利用してみた結果としては、普通の採用媒体として考えた時には必ずしも効率は良くなかったように思います。

まず普通の採用媒体よりもはるかに手間がかかります。普通の採用媒体であれば求人掲載前に取材を受けるだけでその後は応募者とのやり取りが基本となります。Wantedlyの場合には募集記事は次々に新しい記事を書かなければなりませんし、必要な手間は膨大なものになります。

採用は企業にとって重要なミッションですので手間がかかることは別に良いのです。逆に手間もかけずに手っ取り早く良い人材を採用しようとする方がおこがましいかもしれませんが、先程も書きました通り応募してくる人の質は玉石混淆ですので、手間をかけた割には報われないと感じたことは事実です。

「とにかく会ってみる」が基本のため応募があったらまず会ってみるわけですが、会ってみた時にその人が絶対に一緒に働きたくない、絶対に採用しないような人だった時の苦痛と言ったら非常に辛いものがあります。絶対に採用しないのに色々とトークを繰り広げなければならないその状況はまさに消化試合。早く終わってくれと思いながら時間を潰していました。

このように「絶対に一緒に働きたくないような人とも会って時間を使う」こともある程度覚悟し、「幅広く様々な人と会って今後の採用につながる可能性のある人脈を作っていくためのツール」として考えるのであれば良いかもしれません。もしかすると普通の採用媒体だと出会えないような人材とも人脈を作れることがあるかもしれません。でもそういうことが無理な人には向かないサービスでしょう。

私が残っているオプション機能も放棄して3ヶ月ほどでサービス利用をやめてしまった理由もこれです。「とりあえず会ってみる」が私には合いませんでした。どんな人が会いに来るのかも全くわからない状態で、会った相手が「絶対に一緒に働きたくない人」であった時の苦痛、そしてそれが割りと頻発してしまうことに私は耐えることができませんでした。

Wantedlyというサービスを使ってみた結果、「書類選考はしっかりやらせてもらいたい」というのが私の率直な感想です。

Wantedly(ウォンテッドリー)はサービス解約を中々させてくれないという噂について

Wantedlyは私には合わなかったので解約しようと思った時に解約方法を調べていて気になる記事を見つけてしまいました。

ウォンテッドリーの有料プランを解約したいのに、たらい回されて約1ヶ月放置されている話

この記事によると解約の申し出をしようとしてもたらい回しにされて中々解約させてくれないという内容でした。これを読んで私も解約するために闘わなければならないのかなと憂鬱な気持ちになってしまいましたが、結論としては解約の申し出をメール通知して即日解約の対応をしていただけたことを明記しておきます。面倒な書類の記入なども一切ありません。メール1本で解約できました。

上記のたらい回しにされたという記事の真偽についてはわかりませんが、弊社が解約しようとした時にはしっかりとした対応をしていただけましたことは事実です。途中から対応が改善されたのかもしれませんし、たらい回しにされてしまった企業の方はたまたま運が悪かっただけなのかもしれません。

みんな悪い情報については喜んでネットに書き込みますが、良い情報については中々書いてくれませんからね。ここでしっかりと対応してくれたという内容も書いておきました。

 

今回のDMCAの悪用問題ですっかり悪い評判がたってしまったWantedlyですが、そこで短絡的に「もうWantedlyは使わない」となることは心情的には理解できますが、あまりにも感情的でありナンセンスではないですかね。サービスは人によって合う・合わないがあって当然で、アクシアの場合は結果としてWantedlyというサービスは合わなかったわけですが、サービスの内容をよく理解した上で自分達に有益なサービスだと考えるのであれば利用し続ければ良いと思いますよ。

確かにDMCA悪用はひどいなと私も思いましたし今後あってはならないことだと思いますが、相性が良い企業にとってはWantedlyは良いサービスだと思いますし、たった一度のミスを犯した企業に対して勢いに乗っただけで「もうこのサービスは使わない!」とか器の小さいことを言うのではなくて、もっと冷静にサービスの利用可否を判断すれば良いのではないでしょうか。