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プログラミング技術を売っているプログラマーにとっては「仕事で自分がやりたいことができない」という問題は多くの人が一度は考えたことがある悩みかもしれません。次のようなことを考えたことのあるエンジニアの方は多いのではないでしょうか。

  • 仕事で自分の作りたいシステムを作れない
  • 仕事で自分の使いたい技術を使えない
  • 仕事で自分が勉強したスキルを活かせない

私も自分がエンジニア時代にこのようなことで悩んだことはあります。そして私が新人だった頃に私の面倒を見てくれてた優秀な先輩エンジニアの方から次のようにアドバイスされたことがあります。

仕事とやりたいことは分けて考えるべきだ

この先輩エンジニアはプログラミングスキルが凄まじく、プログラミングが大好きで公私共にプログラミングばかりしているような人でした。その先輩自身も自分で作りたいシステムや使いたい技術を仕事で使うことができずに悩んだ時期があったようで、色々考えた結果としてたどり着いたものが「仕事とやりたいことは分けて考えるべきだ」という結論だったようです。

当時の私は「それは妥協なのではないか」等と生意気な反論をしたりしていましたが、今になってその先輩の言っていたことは正しかったと思うようになりました。私が当時その先輩のアドバイスに賛同できなかったように、仕事とやりたいことは分けて考えるべきだという考えに賛同できない方もたくさんいると思います。

人それぞれ色々な考え方に分かれる正解など存在しないテーマだと思いますので、一意見として参考程度にお読みいただければ幸いです。

仕事の内容と自分がやりたいことが完全一致することは難しい

組織には色々な人が所属していますし、それぞれがやりたいこと、望むものは異なります。会社という組織も同じです。そうすると管理者側の立場からすると、仕事の内容を組織に所属する人全員の希望に合わせることは、現実的に見てかなり不可能に近いことです。

エンジニアの例で見ると、「こんなシステムを作ってみたい」「こんな技術を使ってみたい」と色々と希望があるものですが、10人いたら10人がそれぞれやりたいことなど違うのが当たり前です。そのすべてを満たす要件の仕事を探してくるということは至難の業です。

個人のやりたいことを無視するわけではなく可能な範囲で配慮するようにはしていますが、個人の希望の方を優先させてそれに合わせて仕事を受注してこようと思ったら、仕事など回らなくなってしまうというのが正直なところです。

エンジニアの人達は多かれ少なかれ自分の希望と完全にはマッチしない案件の開発を行うことも多いのではないでしょうか。もし仕事の内容と自分がやりたいことが全て一致しているという人がいたら、それはかなり幸せなことだと思います。

やりたいことだけしていたいのであれば起業を考えた方が良い

仕事のやり方はサラリーマンという形式だけではなく、フリーランス、経営者など色々なやり方があります。サラリーマンだと労働者としての身分はある程度保証されていますが、会社からの業務命令には従う必要がありますし、その裁量はある程度制限されます。自分がやりたい仕事ではないものを指示されることもあるでしょう。

一方で自分で起業をすれば自分が希望する形で仕事を組みやすくなります。自分で起業した場合、普通の会社員と比較すれば自由にやれることは圧倒的に多いです。

それでも起業したからといって、自由度は増すとは言え何でもかんでも思い通りになるとは限りません。起業してみればわかると思いますが、自分がやりたい仕事だけを受注してくるということはかなり大変なことなのです。自分一人だけでも希望に合う仕事を取ってくることは大変なことなのに、従業員一人一人の希望に完全にマッチするような仕事の受注というのは大変なことなのです。

そしてサラリーマンよりもフリーランスや経営者の方が自由度は高くなりますが、その分負わなければならない責任も大きくなります。そんな大きな責任は負いたくないという人もいるでしょう。自分のやりたいことや取れるリスクに合わせて、仕事の形態は選択すれば良いと思いますが、経営者という選択肢を取らないのであれば、ある程度は自分の意向に沿わないことが発生することも受け入れる必要があるかもしれません。

やりたいことができなくても仕事から得られるものはある

弊社の従業員を見ていると、仕事とやりたいことは必ずしも一致している必要はないという風に思わされることがあります。仕事とやりたいことは近い方が望ましいが必ずしも一致している必要はないということです。

例えば何かの趣味を持っていて、そのために時間とお金をつぎ込みたい人。その趣味で生活費を稼ぐことはできなくとも、ワークライフバランスを守れるアクシアで働くことでプライベートな時間で自分のやりたいことに時間とお金をつぎ込むという人もいます。

そもそも仕事というものを考えた時に「仕事=やりたいことができる手段」だけではありません。やりたいことができるということ以外にも、やりたいことだけやっていたのでは得られないものを仕事では得ることができます。

仕事から得られるものには、お金、経験、ステータス、人脈など、色々ありますし、何を重視するのかは人によって違います。仕事で得られるものとして「やりたいこと」を重視する人は仕事で得られる「経験」を重視しているということなのだと思います。

生活費を稼ぐためという目的で「お金」が仕事の目的の人もいると思います。その企業に就職することで得られる名声のようなものを重視する人は大企業志向になります。その企業で仕事することで得られるスキルやキャリアも仕事から得られるものです。

「やりたいことができる」は仕事で得られるものの一つでしかないので、やりたいことができなかったとしても他に仕事から自分が希望するものを得られていればそれで良いのではないでしょうか。その仕事をすることで自分は何を得たいのかを考えることが重要だと思います。

ちなみに少し前にスタジオジブリが20万でアニメーターの募集をしていて海外の人から「安すぎる」と批判を受けてしましたがこんなの余計なお世話です。20万が高いか安いか私は知りませんが、この募集に応募する人は20万が欲しくて応募するわけではないでしょう。宮﨑駿さんの下で働くことができる「経験」はタダでも手に入れたいアニメーターの人はたくさんいると思います。タダだと違法なのでもちろんNGですが。

人それぞれ仕事に望むことは様々ということです。

仕事とやりたいことが完全一致している必要はない

冒頭でも書いたように、自分がやりたいことを仕事であまりできずに悩むエンジニアは結構多くいると思います。もちろん仕事とやりたいことが完全一致していることは幸せなことなのですが、仕事はやりたいことだけを求める場所ではないので、やりたいことができていないからと言って悲観的になる必要はありません。

趣味で身に付けてきたスキルを仕事に活かしたいと思っていても、中々仕事の場でその機会に恵まれない人もいると思います。そうすると自分がプライベートでやっていることは何なんだろうと虚しくなることもありますよね。

でも仕事とやりたいことは一致しないので、趣味で得たスキル全てが仕事で活かせるわけではありません。趣味で得たスキルから少しだけでも仕事に活かすことができればそれで十分ではないでしょうか。仕事とやりたいことが完全一致していないことで悩み始めると辛くなってしまいます。

どうせ仕事するなら最大限に活用した方が良い

仕事は生活費を得るための手段と割り切ることも一つの手ではありますが、お金を得ることだけが仕事ではありません。(こういう言い方をするとブラックっぽくなってしまいますがw)

1日8時間程も仕事に時間を費やすとなると、仕事は人生の中で大きなウェイトを占めるものになりますので、どうせやるならこれを最大限に活用して得られるものが大きい方が決まっています。

そう考えると自分のやりたいこと全てが仕事でできる必要はなくとも、自分の仕事と自分のやりたいことの共通部分はできるだけ大きい方が良いに決まってますね。どうせやるなら会社や仕事を最大限活用するのが望ましいです。

仕事でやりたいことだけできていれば幸せとは限らない

仕事でやりたいことだけできていればそれで幸せとは限りません。子供の頃にプロスポーツ選手になることを夢見た人もたくさんいると思いますが、ほとんどの人はその夢半ばで挫折します。私なども子供の頃はプロサッカー選手になりたいと思っていましたが全く才能がなくてダメでした。w

しかし一部の限られた人達は夢を叶えてプロサッカー選手になることができます。誰でもなれるわけではないので選ばれたエリートと言えますし、彼らはサッカーが好きでプロサッカー選手になったわけですので、仕事とやりたいことが完全一致していると考えられます。

では一部の選ばれたエリートだけがなることのできるプロサッカー選手になることができた人達が全員幸せなのかというとそうではないようです。

私の友人にプロサッカー選手のキャリアサポートをしている人がいます。具体的にはサッカー選手がアスリートとして引退した後のキャリアをサポートする仕事をしています。その友人から話を聞くと、やりたいことができていて選ばれたエリートであるはずのサッカー選手であっても、色々なことに思い悩みながら生きているようです。

プロサッカー選手になれたとしてもそこから華々しい活躍ができる人はまたさらに限られてきますし、彼らの多くは数年のうちに短い選手生命に幕を閉じて引退となってしまいます。そしてずっとサッカー一筋でやってきた彼らの中にはその後の生活に不安を感じる人が大勢いるそうです。

サッカーという経験しかない状態で自分に他の仕事をしていくことができるのか、サッカーしかできない自分が本当に就職することができるのか、この先ちゃんと稼いで生きていくことができるのかと不安を感じているといいます。みんなプロサッカー選手になった時には激しい競争に勝ち抜いて選ばれたエリートだった人達です。我々凡人にはたどり着けないステージまで到達した人達です。

何が言いたいのかと言うと、仕事でやりたいことだけできていればそれだけで必ず幸せというわけではなく、仕事から得られるものには他にも様々な要素があるという事実です。お金、経験、ステータス、人脈など、自分が何を必要としていてどうするべきなのかを考えていくことが重要だと思います。

やりたいこともできず得たいものも得られないのであれば職場を変えたら良い

やりたいことをやるだけが仕事ではなく、そういう意味で会社はやりたいことをやる場所ではありません。会社や仕事から何を期待し何もを求めるのかは人によって異なります。人によって何を重視するのかは異なっていると考える方が自然でしょう。

今いる会社で「やりたいことができない」と単純に悩むのではなく、自分が会社や仕事で重視するものが十分に得られているかどうかで考えてみるべきではないでしょうか。今いる自分の会社でやりたいこともできず、得たいものも得られていないのであれば、そろそろ今の職場を去るタイミングかもしれません。

入社当初は自分の望むものがその会社で得られていたとしても、時間の経過とともに自分のほしいものが得られなくなることだってあります。例えばエンジニアがその会社であるスキルを習得することを目的としていた場合に、目的としていたスキルを十分に習得できた後にはその会社から欲しいものがそれ以上は得られなくなっているかもしれません。

その場合はまた自分の得たいものが得られる会社に移れば良いだけですね。成長した結果ですからそれはステップアップですので会社にとっても従業員にとっても必ずしも悪いことではありません。

ただ一般論として言えることですが、欲しいものを得たいのであればそれなりの努力も必要になります。得られるものがたくさんある会社は人気があるので競争も激しくなりますからね。才能ある選ばれたエリートであるサッカー選手であっても日の目を見るには努力が必要なのです。我々のような凡人であれば尚更のことです。努力もせずに「たくさん給料ください」とか寝言を言うのはやめましょう。

 

会社で自分がやりたいことができればそれが一番良いですが、別に会社の機能は「やりたいことをやる」ということだけではないですよという主旨でこのブログを書きました。職場でやりたいことができずに悩んでいるエンジニアの方の少しでも参考になれば幸いです。


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