ホワイト企業と言われる企業は本当に働きやすいのか?


ホワイト企業アワードという賞を3月に受賞させていただきましたが、5月15日にこのような記事が出ていました。世間的にはホワイト企業だというふうに認知されている企業でも、その実態はブラック企業である場合があるという内容です。

“表向きホワイト企業”でもパワハラ横行の闇

この記事の中に出てくる企業は、朝7時に出社して深夜1時に退社するという、表向きにもホワイト企業になっていない真っ黒なブラック企業なのではないか?wという疑問は湧いてきますが、述べていることの主旨は理解できます。世間で作られたイメージに踊らされてしまってきちんと企業の見極めをしないと痛い目にあうかもしれません。

世の中には実際には長時間労働であるにも関わらずその事実をごまかしたり、実際には時給換算すると法律で定められた最低時給ギリギリであるにも関わらず固定残業代を含んだ形で給与額をアピールして給与の高い企業ランキングに載っているようなろころもあります。

アクシアでは大変ありがたいことに、2017年3月にホワイト企業アワードの労働時間削減部門大賞を受賞させていただき、第三者からホワイト企業だと認定していただくことができました。

ブラックIT企業がホワイト企業アワードを受賞するまで

そんなホワイト企業認定していただいたアクシアですが、今回の記事は第三者から認定を受けていてもひょっとしたら実際にはホワイト企業ではないこともあるのではないか?という内容になっております。

自分で自分の首を絞めるような記事を書いてみたいと思います。w

くるみん認定制度

くるみんマークとは?

くるみん認定制度というものがあります。くるみんマークとは、一定の基準を満たした企業が「子育てサポート企業」として厚生労働大臣から認定を受けることができる制度があり、その認定の証がくるみんマークです。

くるみん認定を受けたことで、対外的にアピールすることができ、採用力の強化や従業員の定着にもつながるとされています。その他、認定を受けると税制優遇や公共調達が有利になるなどのメリットもあります。

くるみんマーク・プラチナくるみんマークについて

どんな企業が認定を受けているのか

厚生労働省のホームページに認定を受けている企業のリストがダウンロードできるようになっていたのでリンクを貼っておきます。ページの一番下には、

PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。Adobe Readerは無料で配布されていますので、左記のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。

とありますが、ダウンロードされるファイルはなぜかExcelファイルです。w

くるみん認定及びプラチナくるみん認定企業名都道府県別一覧

名指しでどの企業がどうこうと言及することは避けますが、中には残業が多いことで有名な企業も含まれていますよね。この企業が認定を受けているの?とツッコミを入れたくなる企業も中には含まれているかと思います。残業が多いことで有名なIT企業もたくさん含まれていますね。

あの電通もくるみん認定企業だった

従業員の自殺問題で叩かれた電通もくるみん認定企業でした。しかも過去3回認定を受けています。

しかし例の事件を受けて電通は自らくるみん認定を辞退しています。なぜか電通がくるみん認定を辞退したニュースがニュースサイトで探しても出てこなかったのですが、厚生労働省のホームページにこの件について発表がされてましたのでリンクを貼っておきます。

株式会社電通のくるみん認定の辞退申出に対する承認について

電通以外にもパナソニックが労働基準法違反で書類送検されたことを受けてくるみん認定が取り消されています。こちらは電通と違って辞退ではなくて取消処分です。

パナソニック、税制上の優遇認定取り消しへ

どのような認定基準なのか

こちらに認定基準について書かれています。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000156432_1.pdf

この認定基準は、電通問題を受けて2017年4月1日から以前より厳しい基準に改定されたようです。

くるみん認定基準改正ポイント

くるみん認定基準改正ポイント

労働時間に関する基準が追加されたことは大きな変更点ではないかと思います。法定時間外・休日労働時間の平均が45時間未満であることと、月平均の法定時間外労働60時間以上の労働者ゼロの2つの基準を満たす必要があります。

過去の認定企業の中には長時間労働が状態化している企業もと思われますし、今まで認定を受けることができていた企業の中でも、今後認定を受けられなくなる企業が多数出てくる可能性があります。

一概には言えませんが、これまで認定を何度かうけてきたにも関わらず、今年から突然名前を消した企業があったとしたら、実は残業の多い会社だったという可能性はあります。

子育てサポートの「制度が存在すること」が重要だった

認定基準を一つ一つ見ていくと、実際に子育てしやすいかどうかという実態よりも、その企業に「子育てサポートに関する制度があること」や「取り組みを行っている事実」が重要とされる基準になっている感じが否めません。

今年の4月1日に改正された内容を加味すると少しは子育てしやすい環境の「実態」に焦点が当たるようになったと思われますが、改正前の内容は制度さえ整えてしまえば他にそれほど厳しい基準はなく、粛々と準備さえ進めてしまえば比較的簡単に認定を受けることができてしまいそうな内容となっています。

ホワイト認定されているからといって必ずしも働きやすい環境とは限らない

上記の内容からもわかる通り、くるみん認定を受けていたからと言って必ずしもそれが子育てしやすい企業とイコールではないということがわかります。厚生労働省のホームページにも下記のように書かれています。

学生・求職者の方は、企業研究の指標の一つとしてもご活用ください

指標の一つとして活用してくださいとしか書いてありません。当たり前です。認定を受けていたとしてもそれは参考情報でしかありません。

くるみん認定に関して言えば、それは子育てサポートする制度を整備しようとしている企業、そのための取り組みを行っている企業だということに過ぎず、それが必ずしも子育てしやすい環境に結びついているとは限らないわけです。

「頑張っているけど、そんなに成果が出ていない」みたいな状態でも認定されてしまっているということです。

アクシアが受賞させていただいたホワイト企業アワードに関しても同じことが言えます。私自身ホワイト企業アワードの授賞式に参加させていただき、他の受賞企業の取り組みや成果も見てきましたが、セ制度を整えて「頑張ってるけど、そんなに成果が出ていない」という企業も実際にあったと思います。

もちろん実際に審査対象企業と面談してヒアリングが行われたり、数値の提出を求められるなど、客観的な判断基準によってホワイト企業認定されるように工夫されていたと思いますが、客観的に判断しようと考えるからこそ、ある程度の部分で形式的な基準となることもやむを得ないのかなと感じています。実際に働きやすいかどうかなんて最終的には個人の価値観によりますからね。

重要なことはくるみん認定もホワイト企業アワードも、認定を受けているというだけで全てを鵜呑みにしないこと。実際に働きやすいかどうかなんて人によってその企業との相性も違いますし、自分で可能な限り情報を集めて判断することです。

くるみんは子育て中の主婦率を基準に入れてみては?

残業が多いと子育て中の方には厳しい環境であることは間違いありませんので、残業時間の実態が認定基準に追加されたことは良いことだと思います。

しかし実際に子育てしながらでも働きやすいかどうかを判断するためには、子育て中の主婦の方がどれだけ働いているかを一つの認定基準に入れると良いのではないでしょうか?

実際に子育てサポートの制度ばかり整備したとしても、その制度を利用しにくい空気があったりすることもあるかもしれません。子育てしやすい会社かどうかを判断するには、実際にその会社で子育てしている主婦の方が多ければ、その会社は子育てに優しい企業であるとある程度は判断できるのではないでしょうか?

評判に惑わされず自分で判断すること

ある元電通女性社員の話

このブログを書くに当たり、私の学生時代からの友人で以前電通で働いていた人に「電通って実際どうなの?」という話を聞いてみました。実際に話を聞いてみた内容を整理するとこんな感じです。

  • 育児休暇取っている人は普通にいる
  • 子育てしながら働く女性も多い
  • 時短勤務にも理解がある
  • 上司に相談できる環境もある
  • 激務だし独特の文化があるのは事実
  • 給料はいいw
  • 正社員以外はどうなってるか知らない

正直なことを言うとですね。電通で子育て中の主婦が働けるわけがないと思っていました。でも実際にはそれなりに主婦もいるらしい。

http://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/positivedb/detail?id=370

こちらのリンクは厚生労働省のホームページにあるものですが、これを見ると電通の女性の育児休業取得率が100%になっています。

育児休業取得後に退職することもできるので、どうせみんな育児休業取ったら退職しているのでは?と思ってましたし、最初はその方向でブログを書こうと思っていました。でも実際に子育てしながら働いている女性もそれなりにいるらしいです。実際に中にいた人の話を聞くと随分と印象が違ったというのが正直な感想です。

世間の印象だけで判断しないこと

私は別に電通を擁護するつもりはありません。ニュースで騒がれた悲しい事件は実際に起こったことですし、人が亡くなるなんてことは異常なことです。決して許されることではないでしょう。電通で働いている(働いていた)私の友人で精神的に病んだ人もいます。

こんなニュースも新しく出てますし・・・ちょっと組織的な体質なのかなと思ってしまいます。

電通の子会社に是正勧告…主要5社、違法残業で

しかし電通には子育てをサポートするための制度は実際に存在し、そこで子育てしながら働く人達も実際に存在することも事実でしょう。ある人にとっては働きにくく、ある人にとっては働きやすいのかもしれません。

くるみん認定やホワイト企業アワードだけで働きやすい会社だと判断することが危険であるように、悪いニュースだけを見て判断することも自分にとって間違った判断をしているかもしれません。そもそも人によって合う企業、合わない企業はそれぞれ違ってて当たり前でしょう。

結論としてはとても当たり前の内容にはなってしまうのですが、世間でホワイト企業だと言われているからといって必ずしも自分にとって働きやすい会社だとは限りません。

アクシアのこともホワイト企業だと言って評価していただける求職者の方が最近はますます多くなってきていて大変ありがたいことではあるのですが、全ての人にとって働きやすい会社だとも思っていませんので、最後はご自分の目で判断していただけたらと思います。

その判断材料となるものの一つを最後に宣伝させていただきます↓w

完全残業ゼロのIT企業になったら何が起きたか

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