残業が多いと採用が厳しくなる時代がやってきた


最近では働き方改革が注目されることがますます多くなってきましたが、その必要性を感じざるを得ない、時代の転換点と言っても良いくらいの調査レポートが出ました。

2017(平成 29)年度 新入社員意識調査アンケート結果(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

このレポートの中からいくつかグラフを引用させていただきます。

まずはこちら。

新入社員が会社に望むこととして、「給料が増える」を「残業がない・休日が増える」の方が上回っています。これの何がすごいのかがわかるのが次のグラフです。

残業がない・休日が増えるという点を重視する傾向は年々高くなってきてはいたものの、これまでは給料が増えることの方を重視する人のほうが多かったわけです。

それが今年始めて残業がない・休日が増えることの方を重視する人が上回りました。

さらに次のグラフ。

私生活に干渉されないことを重視する傾向も年々増えてきています。さらにもう一つグラフを引用します。

過去を振り返ると、たとえ残業が増えたとしても給料が増えるほうがいいよね!という考え方の方が優勢だった時代が少し前まであったわけですが、最近では給料は増えなくても残業がない方がよいという考え方の人がますます増えてきていることがわかります。

世の中の空気から少ない残業でプライベートを重視する傾向が強まってることは誰もがひしひしと感じていたわけですが、今年初めて給料よりも残業がなく、休日が多いことを重視する人が上回ったことがはっきりと数字になって現れたことは、極めて重要なポイントです。

残業が多いと採用が厳しくなる時代の到来

今までは残業が多くても高い給料を払えば採用できていた

上記のグラフからもわかる通り、年々プライベートを重視する傾向が強まってきていたとはいえ、今までは高い給料を重視する人の比率が依然として高かったわけです。

よって高い給料を提示することで採用力を強化するという図式が数値から見ても成り立っていました。優秀な人材を採用するためには、高い給料を出すという戦略はこれまでは正しかったわけです。

しかし時代は変わりました。

これからは給料が高くても残業まみれの会社は採用が厳しくなる

高い給料よりも残業がないこと・休日が多いことを重視する人の比率が上回ったのです。しかもこれは今後ますます強まる傾向があります。

今までと同じ感覚で採用力強化の施策を考えていたらうまくいかずにあっという間に時代に取り残されてしまうかもしれません。

これからの採用力強化のポイントは残業削減

今までは優秀な人材を集めようと思ったら給料を高く設定すれば人材を集めることができました。

しかし今後は給料よりも残業が少ないこと、休日が多いことを重視する人がますます多くなるわけですから、給料を高くするだけでは通用しなくなってきます。

採用力を強化し、優秀な人材を集めようと思ったら、残業を削減しなければならない時代となりました。

労働人口がどんどん減っていく時代でもある

昨日書いた記事の中でも触れましたが、これからはどんどん労働人口が減っていく時代でもあります。

時短勤務を導入すると社員は幸せになれるのか

下手すると2060年には3,000万人近く労働人口が減ってしまうリスクがあるのです。そんな時代なので、もし社員が会社に望むことが「残業が少ないこと」ではなかっとしても、残業を削減し、多様な働き方を実現できる会社にしてフルタイム以外の働き方が必要な人も活用していく必要があります。

労働者が会社に望むものも、時代背景として必要となるものも、これからは残業を削減して労働環境を改善することが重要となると思います。

これからの企業の成長戦略

残業が少ないことを重視する人がどんどん増えていること、残業削減して多様な働き方を実現して人材活用する必要があることから、次のようなステップが企業が成長するための一つのやり方となるのではないでしょうか。

  1. 残業削減して労働環境を改善する
  2. 労働環境改善によって採用力が強化される
  3. 採用力が強化され優秀な人材が集まる
  4. 優秀な人材により売上・利益がアップする

これからは残業削減しないと優秀な人材が集まりにくくなります。労働人口が少なくなっていく中、採用力の低下は企業にとって死活問題となります。

残業削減はこれからの時代の有用な経営戦略です。

 

そういえば昨日、電子書籍を読んでいただいた会社の社長さんから残業削減コンサルご相談のお問い合わせをいただきました。色々とご提案できるように頑張ります。

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完全残業ゼロのIT企業になったら何が起きたか

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